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『ジュラシック・ワールド/復活の大地』ギャレス・エドワーズ監督 × 脚本:デヴィッド・コープ スピルバーグのアドバイスとは?【Director’s Interview Vol.508】

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』ギャレス・エドワーズ監督 × 脚本:デヴィッド・コープ スピルバーグのアドバイスとは?【Director’s Interview Vol.508】

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世界中で大ヒットを記録した人気シリーズが帰ってくる。シリーズ生みの親とも言えるスピルバーグは製作総指揮にまわり、監督はなんと『GODZILLA ゴジラ』(14)、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16)を手がけたギャレス・エドワーズ! そして脚本には『ジュラシック・パーク』(93)と『 ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(97)を手がけたデヴィッド・コープが復帰。まさに最高の布陣で新シリーズのスタートを切ることになった。


この人気シリーズはいかにして再び作られたのか。来日したギャレス・エドワーズ監督とデヴィッド・コープ氏の2人に話を伺った。



『ジュラシック・ワールド/復活の大地』あらすじ

『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年。かつて世界中に放たれた恐竜たちは、気候や環境に耐えられず数を減らし、今は赤道直下の限られた地域にだけ生息していた。秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は、製薬会社の代表マーティン・クレブス(ルパート・フレンド)から、ある危険な任務を引き受ける。それは、人類を救う新薬を開発するため、陸・海・空の3大恐竜のDNAを採取するというものだった。チームとして集められたのは、ゾーラが最も信頼する傭兵ダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)と古生物学者ヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)。チーム一行は、かつてジュラシック・パークの極秘研究が行われていた“禁断の島”へとたどり着く。そこは陸・海・空のどこから恐竜が襲ってくるかわからない、地球上で最も危険な場所だった。そして彼らは、世界から長年のあいだ隠されてきた、衝撃的な秘密とも直面することになる──。


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90年代を彷彿させるフィルム撮影



Q:本作はまるで90年代の映画を観ているような感覚がありました。


デヴィッド:自分のキャリアは90年代には始まっていて、まさにその時代に『ジュラシック・パーク』と『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』の脚本を担当しました。今回は当時と同じトーンにすることを意識したので、マイケル・クライトンの原作を読み直し、当時の自分の気持ちや状況を振り返りながら脚本を書いていました。ギャレスも同じ意識でいてくれたので、フィルム撮影を選択したのではないかな。


ギャレス:僕は80~90年代の映画を見て育った世代なので、とにかくその時代の雰囲気が大好き。これまでの自分の映画でもその雰囲気を出したいと思っていましたが、あまりうまくいきませんでした。自分のことをフィルムメーカーだと言っているにもかかわらず、フィルムで撮ったこともなかったですしね(苦笑)。これまでもずっとフィルムで撮りたかったのですが、やはりコストが掛かってしまう。今回のように大規模な作品では、フィルム撮影はとても効果的だったと思いますね。



『ジュラシック・ワールド/復活の大地』©2025 Universal Studios. All Rights Reserved.


デヴィッド:フィルムが持つ粒子感や質感はこの作品にすごく合っていたね。潜在意識の中でもこの映画はこうであるべきだと感じていました。


ギャレス:今は技術が本当に素晴らしく、どんどんリアルでクリアなイメージを作れるようになっているのですが、映画監督としては、本当にそこまでリアルに見せたいのかという部分も実はあるんです。余分なものを削いで、本当に重要なところだけが撮れればそれでいい。また、フィルムのいいところは、現実の色よりももっと良く見せることができること。実際の色よりもアーティスティックな方向で見せていきたいですから。


デヴィッド:脚本家も同じようなもので、完璧な脚本を書くよりも、何を省いていくかが重要。いろんな条件も踏まえる必要がありますしね。





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