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『ジュラシック・ワールド/復活の大地』ギャレス・エドワーズ監督 × 脚本:デヴィッド・コープ スピルバーグのアドバイスとは?【Director’s Interview Vol.508】

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』ギャレス・エドワーズ監督 × 脚本:デヴィッド・コープ スピルバーグのアドバイスとは?【Director’s Interview Vol.508】

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スピルバーグからのアドバイス



Q:ギャレス監督に質問です。憧れのスピルバーグとの仕事はいかがでしたか。彼から何かアドバイスはありましたか。


ギャレス:今回の仕事はプレゼントがお皿に乗ってきたようなもので、スピルバーグという私の尊敬するヒーローからのオファー。もし自分が監督していなかったら、今頃この映画のポスターの載っている他の監督の名前を見て、とんでもない嫉妬に苦しんでいたと思います(笑)。


この撮影中にプロデューサーのフランク・マーシャルから急にスマホを渡されたことがありました。Wi-Fiがつながらないとか、何かわからないことがあったのかと思ったら、そのスマホの壁紙がスピルバーグになっていた。壁紙にするなんて、よほど好きなんだなと思っていたら(笑)、突然そのスピルバーグが動き出した。フランクはスティーヴンとFaceTimeで話していたんです。もう「オーマイガッ!」って感じでした(笑)。とにかくそこらにいた俳優を呼んで、「みんなー、スティーヴンだよー!」とスマホを見せてまわったのですが、ジョナサン・ベイリーなんてスピルバーグをあまりに尊敬しているものですから、セットの影に隠れちゃってましたね(笑)。



『ジュラシック・ワールド/復活の大地』©2025 Universal Studios. All Rights Reserved.


スピルバーグからもらったアドバイスは「観客をお腹いっぱいにしてはダメだ」ということ。彼曰く、映画作りとはシェフが観客のために料理をしているようなもの。ただし、観客が劇場を出るときには、「もっと見たい!」と思えるように少しお腹が減っているくらいがちょうど良い。満腹にさせる映画は失敗だと言うんです。これはとても興味深いアドバイスでしたね。それを聞いた後は色々と考えて、恐竜のシーンを省いたりして全体のバランスを調整していきました。今振り返ると、まさにスピルバーグの言う通りだったなと思いますね。



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監督:ギャレス・エドワーズ





脚本:デヴィッド・コープ



取材・文: 香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。


撮影:青木一成




『ジュラシック・ワールド/復活の大地』

8月8日(金)全国ロードショー

配給:東宝東和 

©2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

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