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『運命代行屋』八木浩貴監督 人柄が引き寄せた映画作り at SSFF & ASIA 2026【Director’s Interview Vol.567】

『運命代行屋』八木浩貴監督 人柄が引き寄せた映画作り at SSFF & ASIA 2026【Director’s Interview Vol.567】

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佐藤信介監督に師事した映画作り



Q:カット割りやアングルなど、カメラワークも魅力的でした。事前に計算した上で撮影に臨まれていたのでしょうか。


八木:僕が師事している佐藤信介監督が、全カットを緻密に割って作っていくんです。そのカットに対してどういうものを準備するのか、深く考えたアプローチをしている。佐藤監督に倣って、僕も同じようなアプローチをしていきました。限られた時間の中でスムーズに進めるという意味でも、事前準備をしっかり行なって撮影に臨みました。



運命代行屋


佐藤信介監督の作品には、『キングダム』の1作目に参加して、その後に『今際の国のアリス』のシーズン1~3に携わらせていただきました。佐藤監督に師事して、かれこれ7年ぐらいになると思います。佐藤監督が作る画に慣れているので、本作を撮る時にも「クレーン撮影のような前後しつつ上下するカメラワークで撮りたい」と、撮影の柴尾和飛くんと話していました。


Q:「運命代行屋」のチーム感がとても良かったです。それぞれのキャラクターやチーム性は意識されていたのでしょうか。


八木:主人公のユウキは裏切られたことにより、「運命なんて無い」と思っている。しかし「運命代行屋」という運命を作る仕事を通して、運命を肯定したいという気持ちもある。そういう少し歪みのあるキャラクターを作りたかった。また、歪んだ主人公を中心に、頼れる兄貴のようなまとめ役とお調子者の大学生もいる。この組み合わせなら、良いコンビネーションになるのではないかと。


Q:主演の三浦健人さんには、キャラクター設定や背景についてお話されましたか。


八木:簡単な説明はしていたのですが、キャラクターの細かい設定についてはあまり話していませんでした。健人も「掴みどころがない、非常に難しい役」だと言っていましたね。事前に伝えておけばよかったかもしれないという気持ちもありますが、演じる本人にもよく分からない「混沌とした感じ」が、逆に良かったのではないかと思います。


Q:三浦健人さんは、演技はもちろん声も素敵でした。


八木:先日の「横浜国際映画祭」では映画館のスクリーンで上映していただいたのですが、最初に流れる健人の声がズンと響いていて…。改めて良い声だと思いました。やっぱりスクリーンで観ると違いますね。映画館で自分の作品がかかることは、本当に感慨深いです。


Q:本作のキャラクター設定には、長編映画を作れるような厚みを感じました。


八木:ありがとうございます。いろんな映画祭でも上映させていただけて、本当にありがたいです。たくさんの人と出会う中で、今後は長編映画化や地方自治体とのコラボレーションなどもできたらと思っています。




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