※本記事は物語の詳細に触れているため、映画未見の方はご注意ください。
『悪魔のいけにえ』あらすじ
墓荒らしが頻発しているテキサス州。旅行中の若者たちは一人のヒッチハイカーを拾う。ガソリンを分けてもらうため近隣の家を訪れるが、立ち寄った家は殺人鬼レザーフェイスの家だった。人の顔の皮を被り電動ノコギリをふりかざすレザーフェイスに、一人また一人と殺されていくーー。
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祝!4K50周年版公開
1974年にアメリカで製作され世界中で反響を呼び、翌年には日本の観客をも凍り付かせた、トビー・フーパー監督の傑作『悪魔のいけにえ』。公開以来、時を経るほどに評価を高めた本作は、ホラーというジャンル映画の枠を超えて文化やアートに多大な影響をあたえてきた。人間皮を顔に貼り付けた、見た目だけでおぞましい殺人鬼レザーフェイスという伝説のホラーキャラクターを生み出したのは、あまりに有名。そんな本作が2026年1月、<4Kデジタルリマスター 公開50周年記念版>で劇場公開される。
『悪魔のいけにえ』が残した功績に関しては正直、語りつくされた感がある。そこで本稿では、改めて映画の中身に特化して語ろうと思う。なぜ、この映画が怖いのか? 恐怖を感じさせる理由が、どこにあるのか? 4K版を観るとともにチェックしたい箇所を、名場面とともに解説。なお、CINEMOREには『悪魔のいけにえ』の魅力から概要、功績までを紹介した、詳細な解説レビューがすでに掲載されているので、そちらと併せてお読みいただければ幸いである。

『悪魔のいけにえ 4Kデジタルリマスター 公開50周年記念版』©MCMLXXIV BY VORTEX,INC.
オープニングのテロップ&ナレーションでは、この映画が「若者たち5人を襲った惨劇の物語」であることが宣言される。もう、これだけで不穏なのだが、『悪魔のいけにえ』の特色は、この不穏な空気をまったく緩めないことだ。テロップのあとにはストロボライトで瞬間的に照らし出される腐乱死体が写り、それらが墓荒らしによって掘り起こされたものであることがテキサスのラジオニュースの音声で明かされる。墓石の上に腰かけている遺体。それは世にも異様な光景として脳裏に刻み込まれる。
不穏は続く! 不気味なヒッチハイカーが若者たちの前でしたことは?