1. CINEMORE(シネモア)
  2. Director‘s Interview
  3. 『運命代行屋』八木浩貴監督 人柄が引き寄せた映画作り at SSFF & ASIA 2026【Director’s Interview Vol.567】
『運命代行屋』八木浩貴監督 人柄が引き寄せた映画作り at SSFF & ASIA 2026【Director’s Interview Vol.567】

『運命代行屋』八木浩貴監督 人柄が引き寄せた映画作り at SSFF & ASIA 2026【Director’s Interview Vol.567】

PAGES


人柄が引き寄せた映画作り



Q:有名な役者さんもたくさん出演されていますが、どういった経緯でキャスティングをされたのでしょうか。


八木:以前、入江悠監督の『飛鳥クリニックは今日も雨』(25)というドラマの助監督を担当したのですが、主演である森山未來さんの相棒役がキャスティングに難航していました。どうしようかと悩んでいる時に、森山さんの推薦で勝地涼さんに決まったんです。二人は長い付き合いらしく、現場でもお互いのセリフに意見を言い合ったりして、二人の関係性があったからこそ生まれた芝居がたくさんありました。本作でもそういったセッションが出来ればと思い、健人に推薦してもらって一緒にキャスティングしていきました。無理を言って出演していただいた方もいたので、本当に皆さんのご協力があってできたことだと思います。


Q:美術に関してもお聞かせください。「運命代行屋」が働く事務所は秘密基地感があり、とても素敵でした。どんなこだわりがあったのでしょうか。


八木:事務所がビルの3階で、下の階に焼肉屋さんがあったんです。冒頭の焼肉屋のシーンも撮影できる便利な物件でした。撮影が4日間しかなく時間がなかったので、別班を組んで、焼肉屋で撮影をしている間に事務所の飾り付けをやってもらいました。僕は直接の飾り付けはせず、助監督の先輩方や美術さんにお任せして作っていただきました。


事務所のセットはかなり悩んでいたところに、美術デザイナーの加藤拓郎さんからアドバイスをいただいて作っていきました。『10DANCE』(25)や『新幹線大爆破』(25)の美術を担当された方で、現場で一緒になった時にお酒を飲む機会があり、普段から仲良くさせていただいているんです。以前、たまたまスタジオで会った日が僕の誕生日で、「何かあげようか?」と仰っていただいたので「じゃあ、今度お願いをひとつ聞いてください!」とお伝えしていて。事務所の美術に悩んでいることを相談したところ、「こういう感じにしたらいいんじゃない?」とラフで画を描いて下さって、誕生日プレゼントとして美術のアドバイスをいただきました。拓郎さん、この場を借りてお礼を言わせていただきます。ありがとうございます!(笑)


Q:助監督として一緒に仕事をしていた人たちが、八木さんの監督作を手伝ってくれる。八木さんの人徳ですね。


八木:ありがとうございます。一流の現場で映画を作っている方々に、たくさんの力をお借りしました。助監督の中島教奨くんは同期なのですが、先日あった彼の結婚式ではご祝儀を少し多めに包みました(笑)。住所とかを書く芳名帳に「『運命代行屋』の時はありがとう」と書いておきました。


Q:最後に、本作をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。


八木:運命はあるのか、ないのか。運命によって狂わされた男が、自分の手で作り上げた運命に出会った時にどうするのか。素敵な映像になっていますので、お時間がある時に是非ご覧ください!



本作『運命代行屋』は6月30日火曜日までオンライン視聴が可能です。詳しくは「SSFF & ASIA 2026」の公式サイトをご確認ください。






監督:八木浩貴

1995年神奈川県厚木市出身。その後親の転勤を繰り返す。アメリカテネシー州(1999〜2005) 広島県広島市(2005〜2009)、福岡県北九州市(2009〜2012)、埼玉県さいたま市(2012〜)、 2018年 城西国際大学メディア学部を卒業。在学中に自主制作映画を製作し脚本・監督・編集を務める。卒業後はフリーランスの助監督として佐藤信介監督や入江悠監督に従事。商業映画の現場で経験を積みながら、自主制作映画の企画・脚本・監督を継続して行っている。



取材・文:CINEMORE編集部


SSFF & ASIA 2026 公式サイト:https://www.shortshorts.org/2026/

PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. Director‘s Interview
  3. 『運命代行屋』八木浩貴監督 人柄が引き寄せた映画作り at SSFF & ASIA 2026【Director’s Interview Vol.567】