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『プライベート・ケース』レベッカ・ズロトヴスキ監督 フランス映画の作家主義を受け入れたジョディ・フォスター【Director’s Interview Vol.577】

『プライベート・ケース』レベッカ・ズロトヴスキ監督 フランス映画の作家主義を受け入れたジョディ・フォスター【Director’s Interview Vol.577】

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フランス映画の作家主義を受け入れたジョディ・フォスター



Q:世界トップクラスのキャリアと洗練された知性を持つジョディ・フォスターですが、彼女と一緒に仕事をし、演出をつける経験はいかがでしたか。


ズロトヴスキ:正直言って、怖くて不安な部分はありましたが、同時にとてもエキサイティングでした。こうした伝説的な俳優たちを「記念碑」のように見学すべきではありません。彼女は記念碑ではなく、特定の役を演じる女優なのです。圧倒される瞬間を一度乗り越えれば、あとは仕事に取り組むだけです。


一方で、彼女がフランスの作家主義映画のルールを受け入れたことは非常に印象的でした。私たちと一緒に映画を作りたがるアメリカの俳優は多くいますが、実際に受け入れてくれる人はとても少ない。それを彼女は「郷に入れば郷に従え」と受け入れてくれた。彼女にとってエキゾチックなものに対して信頼を置いてくれたのです。


また、彼女は単なる女優ではなく、監督でもあります。3歳から現場で働いているので、映画製作全体について絶対的な知識も持っている。彼女がそこにいるということは、プロジェクトが素晴らしいものに違いないと思えてくる。彼女が参加に同意してくれたことは大きな自信を与えてくれました。しかしそれは同時に、私たちは “映画のスペシャリスト”からの視線に常にさらされているということでもありました。



『プライベート・ケース』©LES FILMS VELVET ‐ BUENOS HAIR ‐ FRANCE 3 CINEMA


Q:撮影現場での監督と彼女とのセッションはどのようなものでしたか。


ズロトヴスキ:どんな撮影現場でもまるで戦場のようになるので、常にスピードを求められます。よって、通常そういった話し合いは事前に終わらせています。今回も同じで、撮影現場で話し合うことはそれほど多くなく、事前にジョディと話をしていました。彼女は演出やキャラクターを自分のものにしたいという強い願望を持っているのではないか、私はそう思っていました。もし彼女が「脚本を完全に書き直したい」と言っていたら、私は「はい」と答えたでしょうし、共同プロデュースしたいと言われても受け入れたでしょう。


しかし、話し合った結果、彼女がキャラクターや脚本をとても気に入ってくれていること、私との関係もうまくいっていること、私の過去の作品を見てくれていたこともわかりました。丸一日かけて入念な本読みを行いましたが、彼女からキャラクターに関するフィードバックは非常に少なかったです。現場に到着した時にはすでに準備は完了しており、彼女は、作家であり監督である私の立場を非常に尊重してくれました。




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