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『LEGO ムービー』が教えてくれる遊びの自由【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.19】

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おしごと社長と雲の上の楽園





 レゴの街を牛耳っている「おしごと社長」の正体は邪悪な「おしごと大王」。彼はかつてミニフィグの行き来が自由で、なんでも作れたレゴ世界を、「西部」や「中世」といったシリーズ(世界観)ごとに区切ってしまうばかりでなく、全てを接着剤で固定して理想的な世界を永久に保存しようとしていた。まるで展示物のように。その野望を食い止める戦いに、平凡なエメットは巻き込まれてしまい、ワイルドガールやバットマン、猫とユニコーンが混ざった不思議なユニキャット、80年代の「宇宙シリーズ」から飛び出してきた宇宙飛行士ベニーといった仲間たちとともに冒険を繰り広げていく。


 エメットたちが訪れる「雲の上の楽園」は、全てを接着剤で固定しようとする完璧主義者おしごと社長の世界とは正反対だ。説明書も世界観も関係なく、自由に組み立てられた王国は、色とりどりで楽しい。レゴの街の完成度にもわくわくしたが、規格を無視した自由な世界にも惹かれる。雲の上の楽園を見て、やはり自分のレゴライフに足りないのはこういう自由さではないか、子どもの頃はこういうものがいくらでも作れたのではないか、なんて思ったりもした。実際に、そんなにいろいろなものが作れる子どもだったかというのはさておき。


 自由にレゴを組み立てる仲間たちのセンスを目の当たりにするエメットだったが、彼が作れるものと言えば友達みんなで座れる二段ソファくらいのもので、試しに車を作ってみろと言われても「ええと、まずタイヤを探さないと」なんて言い出して呆れられる始末。しかし、彼には自由な発想に乏しい代わりに、長年のマニュアル生活で得た知識があった。そしてそれは創造の基本だった。



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