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  3. 自分のベースはエンタメだと思っているので、今後もエンタメを撮っていきたいですね。白石和彌監督『凪待ち』【Director’s Interview Vol.33】
自分のベースはエンタメだと思っているので、今後もエンタメを撮っていきたいですね。白石和彌監督『凪待ち』【Director’s Interview Vol.33】

自分のベースはエンタメだと思っているので、今後もエンタメを撮っていきたいですね。白石和彌監督『凪待ち』【Director’s Interview Vol.33】

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これまで避けてきた「家族の話」



Q:親子や家族の話は、白石監督にとっては珍しいテーマかと思いますが、今回撮影してみていかがでしたか?やはり、これまでとは違ったのでしょうか。


白石:いやー、違いますねー。家族の話をこれまでどこかで避けてたんですよ。でも、いずれ描かなきゃいけないだろうなというのは、何年も前からあったんです。次回作の『ひとよ』っていう映画も、実は家族の話なんですが、この『凪待ち』の方が先にきちゃったんですよね。まあ、恥ずかしい部分もあったのですが、自分を投影したりとかもしましたね。


Q:家族になりきれない男が主人公で、ある意味いびつな家族の形が描かれるのですが、これは白石流の家族の描き方なのかなと感じました。


白石:それはそうだと思いますね。




Q:香取さんとは、家族の話はされたのでしょうか。


白石:香取さん自身の「家族観」の話は聞かなかったですね。反対に、僕の「家族観」をこういうところに反映していますって伝えると、「なるほど」って聞いてくれましたけど。多分本人と話したのはそれくらいですね。でも、もしかしたら香取さんの中でも、自身の「家族観」が投影されている可能性はありますね。


香取慎吾ってエンターテイナーでスターだし、これまでずっと見て来た香取さんの笑顔のイメージってあるけど、実はそれだけじゃなくて、今回演じてくれた郁男のようなイメージを僕はすごく感じたんですよね。そう考えると、もしかしたら、本人なりに投影している部分はあるのかもしれないですね。




Q:映画の中では、実際こういう人なんじゃないかぐらいの感じに見えますよね。


白石:本当にそうなんです。香取さんすごい俳優ですよ。



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