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『ゴーストバスターズ』84年全米興収7週連続No.1!社会現象まで巻き起こした徹底したリアル戦略とは

(c)1984 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

『ゴーストバスターズ』84年全米興収7週連続No.1!社会現象まで巻き起こした徹底したリアル戦略とは

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あの伝説的なロゴマークはどのような経緯で生まれた?



 おそらく『ゴーストバスターズ』を知る人なら誰もが、瞬時にあのキャッチーなロゴについて思い出すことができるはず。当時のNY市民にとってみれば、あれはリアルとフィクションをつなぐ招待状のような存在だったのかもしれない。


 「No-Ghost」はマーチャンダイジングにまで貢献を果たし、おそらく映画史上、最大級の効果を及ぼしたロゴ・デザインとなった。この背後にどれほどビッグな仕掛け人がついていたのか気になるところだが、意外や意外、最初のスケッチを手がけたのはダン・エイクロイドのバイク仲間でもある、ほぼ無名のアーティストだったという。



『ゴーストバスターズ』(c)1984 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC. ALL RIGHTS RESERVED.


 彼の名はジョン・デイヴァイキス。他にもバスターズの乗る特殊車両エクト・ワンやマシュマロマンの初期構想などにも携わったと言われる。ロゴに関しては彼が描いた原案をもとに、アソシエイト・プロデューサーでありグラフィック・アーティストでもあるマイク・C・グロスが修正を加えて今のような形が完成したのだとか。デザインを詰めるにあたっては「“キャスパー”に似ないように」と細心の注意を払ったらしい。


 興味深いのはダン・エイクロイドがこれらのロゴを含む様々なスケッチを構想の初期段階から準備していたという点だ。それゆえスタッフやキャストの面々は傍目から見れば荒唐無稽にも思える映画の世界観を、脚本上だけでなく、ビジュアル的にもリアルかつ具体的に共有できていたことになる。かくして、終始一貫してチームの目指すべき旗印となったロゴマークは、映画公開から30年以上が経つ今なお、恐るべき力でもって観る者をその世界へいざない続けているのである。



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