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家族の物語、ついに完結。クラウドファンディングがもたらした最終章は、ユーモラスな中にギリシア悲劇的な香りが際立つ『ネッド・ライフル』

家族の物語、ついに完結。クラウドファンディングがもたらした最終章は、ユーモラスな中にギリシア悲劇的な香りが際立つ『ネッド・ライフル』


従来のノウハウから脱し、クラウドファンディングで製作費を調達



 我々がまず押さえておくべきなのは、ハートリーの映画作りがこれまでに比べて大きく変わったことだろう。とりわけ顕著なのが製作費の集め方だ。これは映画作りに欠かすことのできない重要な要素。でも従来の映画界のやり方に嫌気がさしていたハートリーは、今回の『ネッド・ライフル』の製作費をクラウドファンディングで集めることを決意。Kickstarterを通じて世界中のファンに呼びかけたところ、目標達成までの期間内に2,000人に及ぶ人々から40万ドルを集めることに成功する。




 このエピソードに触れた時、真っ先に思い出されるのは、第一作目の『ヘンリー・フール』のワンシーンだろう。サイモンが自作の「詩」をネットにアップするや大反響を巻き起こし、それが社会現象にまで発展していくくだりである。1997年当時、このように一般人が“ネット・セレブ”化していく姿を描き得た映画はまだほとんどなかったはず。ハートリーの発想がどれほど独創的で最先端を行っていたかを改めて思い知らされるが、今回のクラウドファンディングで世界中のファンの力を結集しようとした試みには、まるでトリロジーの最終章が円を描いて最初の場所に戻ってきたような印象を受けずにいられない。



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