1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
  4. 『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』リチャード・リンクレイターが紡ぐ、時間と空間の哲学とは
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』リチャード・リンクレイターが紡ぐ、時間と空間の哲学とは

『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』リチャード・リンクレイターが紡ぐ、時間と空間の哲学とは


ジュリー・デルピーとイーサン・ホーク



 本作の物語は、ブダペストからパリまで続く列車の中から始まる。別々の席に座る二人の人物、ジュリー・デルピー演じるフランス人大学生セリーヌと、イーサン・ホーク演じるアメリカからの旅行者ジェシー。車内で静かに読書をしていたセリーヌは、近くの席のドイツ人夫婦が大声で激しくケンカを始めたので、そこを離れてジェシーの近くの席へと座る。


 ジェシーは、この後劇中でも表現されるように、「ボッティチェリの描く天使」のような可愛らしい容姿のセリーヌに惹かれ、思わず彼女に話しかける。精悍なイメージのイーサン・ホークも、このときは少年のようなあどけなさを残していて、二人とも若いうちだけに存在するドリーミーな美しさを湛(たた)えている。時間を経たいま本作を観ると、せつない気分にとらわれてしまうかもしれないほどだ。ちなみに、2018年現在、ジュリー・デルピーとイーサン・ホークは映画俳優としてとどまり続け、デルピーは映画監督としてのデビューも果たしている。




 パリへと帰るつもりだったセリーヌに、ジェシーは「ウィーンで降りてみないか?」と持ちかける。かくして、フランスとアメリカ、海を越えた場所に住む二人は、オーストリアの古き音楽の都・ウィーンの街をさまよい、様々な話を交わしながら、翌朝までのロマンティックな時間を過ごすことになる。



PAGES

この記事をシェア

公式SNSをフォロー

  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. ビフォア・サンライズ 恋人までの距離
  4. 『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』リチャード・リンクレイターが紡ぐ、時間と空間の哲学とは