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『トゥルー・ロマンス』主演の二人を好きにならずにいられない!好き過ぎて結末まで変えてしまった監督トニー・スコット ※注!ネタバレ含みます。

『トゥルー・ロマンス』主演の二人を好きにならずにいられない!好き過ぎて結末まで変えてしまった監督トニー・スコット ※注!ネタバレ含みます。

※本記事は物語の結末に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。

Index


ハリウッドの大作監督のイメージを変えた最強の“愛され映画”



 映画監督のトニー・スコットが謎めいた自殺を遂げて5年。兄のリドリー・スコットが79歳になってもなお精力的に映画を撮り続けていることを思えば、まだまだ活躍してくれるはずだったのにとついファンの繰り言が漏れ出してしまう。


 トニー・スコットは後半生において、偏執的ともいえる過剰な密度の映像スタイルが作家性として評価されるようになったものの、いまだに過小評価されている存在だ。ことキャリア初期はハリウッドきってのヒットメーカー、ドン・シンプソン&ジェリー・ブラッカイマーの御用監督と目され“商業主義の権化”のように扱われていたのだ。


 スコットの長編デビューはスタイリッシュな吸血鬼映画『ハンガー』(1983)だが、ヒットメーカーとして不動の地位を築いたのはシンプソン&ブラッカイマーと初めて組んだ『トップガン』(1986)。主演のトム・クルーズにとっても大出世作だが、MTV感覚の青春戦争映画という今にしてみれば相当軽薄なパッケージではある。


 批評筋から“派手なだけで中身がない”とバカにされたのはシンプソン=ブラッカイマー組の後輩筋にあたるマイケル・ベイにも通じる。兄のリドリーが同じく娯楽大作を手がけながら、『エイリアン』(1979)と『ブレードランナー』(1982)のおかげで“作家主義の監督”として評価されていたのに比べると批評家の目は冷ややかで、スコットも『ハンガー』以降批評に目を通すことをやめたと語っている。


 もちろんスコットが作るアクション大作を楽しむ観客は世界中に大量にいる。しかしいつの時代も“映画作家”と“職人監督”を分けて考える傾向があり、“映画作家”ばかりが芸術家として褒めそやされる。もはや映画好きの悪癖と言えるかもしれない。


 だが1993年に発表した『トゥルー・ロマンス』は、決して大ヒットはしなかったにもかかわらず、スコットの地位を押し上げる大転機となった。『トゥルー・ロマンス』によって映画ファンのスコットを見る眼差しが愛情を帯びるようになり、スコットは突如として“愛され監督”になったのだ。



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