英語圏以外のミュージカルも楽しもう!変わり種のミュージカル映画5作品
ミュージカル映画はアメリカ映画の定番というイメージが強いが、実は英語圏以外の国でも見応えのあるミュージカル映画は数多く作られている。ここではインドやフランス、日本で製作されて話題になった作品を5作品紹介する。
『ムトゥ 踊るマハラジャ』(95) 監督: K・S・ラヴィクマール 166分
1995年にインドで公開されたミュージカル大作。本国インドで大ヒットしたが、3年後に公開された日本でも観客25万人を動員する異例のヒットを記録した。主人公ムトゥは主人への忠誠心が厚く誰からも好かれる武道の達人。そんな彼の恋と冒険を描いた娯楽大作で、一糸乱れぬ群舞が魅力のミュージカルシーンは豪華絢爛。公開と同時に販売されたサウンドトラックも大ヒットした。インド映画の魅力を日本に伝えるきっかけになった金字塔的作品。
『ロボット』(12) 監督: シャンカール 185分
『ムトゥ 踊るマハラジャ』で主演を務めたインドのスーパースター・ラジニカーントが2010年に主演したSFアクション大作。彼は本作で科学者と科学者が創りだしたロボットの1人2役を演じた。SFアクション大作だが、登場人物たちの心情がミュージカルとして描かれているところがインド映画らしい。SFの世界観に合わせたデジタル式の歌とダンスはとてもクールだ。本作の大ヒットを受けて続編『ロボット2.0』も作られた。
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『シェルブールの雨傘』(64) 監督: ジャック・ドゥミ 95分
1964年に公開された、フランスを代表するミュージカル映画と言っても過言ではない名作。名匠ジャック・ドゥミ監督作品で、音楽はフランスを代表する作曲家ミシェル・ルグランが手がけ世界中で大ヒットした。主演を務めた名女優カトリーヌ・ドヌーヴの出世作でもある。この映画のユニークな点は、まるでオペラのように登場人物のセリフがすべて歌になっていること。アメリカ映画とは異なる斬新な演出が話題となった。ドヌーヴが演じたジュヌヴィエーヴが歌う主題曲はスタンダードナンバーになっている。
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『女は女である』(61) 監督: ジャン=リュック・ゴダール 88分
1961年に公開されたフランス映画で、監督はヌーヴェルヴァーグの寵児ジャン=リュック・ゴダール。出演はアンナ・カリーナやジャン=ポール・ベルモンドなどゴダール作品でおなじみの俳優たちが顔を揃えた。音楽は『シェルブールの雨傘』と同じくミシェル・ルグランが担当している。パリに住む恋人たちのドタバタを描いた内容で、カリーナは作品の中で歌も披露している。『雨に唄えば』などの数々の名作ミュージカル映画のオマージュが見られ、異色のミュージカルコメディとして楽しめる作品だ。
『嫌われ松子の一生』(06) 監督: 中島 哲也 130分
同名小説を原作に2006年に公開された日本映画。面識のない伯母が殺されたことを父親から聞かされた青年が、伯母の部屋の片づけを頼まれたことをきっかけに、これまで疎遠だった彼女の人生をたどっていく物語。ヒロイン松子を演じる中谷美紀が歌って踊るミュージカルシーンが話題になった。悲劇的な物語に時折コミカルな演出が入り、それがかえって松子の一生を観客に印象付ける。鮮やかなCGで作られた独特の映像美にも惹きつけられる一作。
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ミュージカル映画は型にはまらない自由さが魅力!
ミュージカル映画は突然歌ったり踊ったりするものだと思っている人もいるようだが、実際はそんなことはない。一部分に演出のアクセント的に歌を添える作品があれば、映画のセリフすべてが歌になっている作品もある。明るく華やかな物語から重厚さが魅力の物語まで、型にはまらない多彩さが最大の魅力だと言える。多くの人に支持される名作を集めてみたので、ぜひたくさんのミュージカル映画鑑賞に挑戦しよう。