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『落下の王国』インタラクティブな製作過程がもたらしたもの

『落下の王国』インタラクティブな製作過程がもたらしたもの

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映像の魔術師の放つ壮大な自主プロジェクト



 アカデミー賞やゴールデングローブ賞に候補入りしたわけではなく、ましてや興行収入で爆発的なヒットに恵まれたわけでもない。しかし、いざ本作と真向かうと圧倒的な映像力に引き込まれ、これは自分にとって生涯忘れ得ぬ作品になるだろうと直感的に思い知らされる。


 CM出身の映像クリエイター、ターセム・シンが放つ長編第2作目『落下の王国』(06)は、既存の物差しでは到底推し量ることのできない作品だ。公開当時、劇場スクリーン一杯に広がった「CGほぼ無使用」の圧巻なビジュアリティからも作り手の執念が伝わってきたが、後になってその裏側を深掘りすると、さらなる常識離れした部分が見えてくる。



 なにしろ構想期間は20年以上、撮影場所は24か国を超えるという。こんな無尽蔵なプロジェクトゆえ資金集めは困難を極め、これほどのスケールにもかかわらず大手会社が一切絡まない状態で制作が進められた。ターセム自身もはじめから自主プロジェクト、あるいはライフワーク的な位置付けで、この企画に取り組んでいたようだ。



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