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デヴィッド・フィンチャー監督『エイリアン3』人気SFシリーズがたどりついた極北とは

デヴィッド・フィンチャー監督『エイリアン3』人気SFシリーズがたどりついた極北とは

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シリーズで最もバッシングされた「3」



 『エイリアン』シリーズが誕生して40年。番外編の『エイリアンVSプレデター』(04)シリーズや、『プロメテウス』(12)『エイリアン:コヴェナント』(17)というプリクエルは、いずれもSFファンの注目を集めたが、それも4本の正編シリーズがあってこそ、だ。しかし、4作がどれも傑作として評価されたわけではない。公開時、もっともバッシングされたのは3作目だろう。当時、いろいろな人の感想を聞いたが、「面白かった」と言われた記憶がない。前作に対する冒涜とまで言い切った人がいたのも記憶している。




 ヒドいと思っていたのは、観客だけではなかった。2004年、シリーズ4作の完全版をパッケージしたDVD-BOX『エイリアン 製作25周年記念アニバーサリー・コレクション』がリリースされた。本編には音声解説が付けられていたが、なぜか『3』だけは付いていない。『3』のメイキングを見て、その理由がわかった。冒頭でスタッフが語る一言――「関係者は全員、痛い目に遭った。(この映画の制作は)負け戦だった」。作り手の誰もが、この映画を気に入っていないのだ。


 以前、監督のデヴィッド・フィンチャーに取材した際、『エイリアン3』について訊いたが、やはり「あれは自分の監督作ではない。やりたいことをまったくできなかった。『セブン』(95)とは違う」と、きっぱり言い切った。


 しかし、それほどヒドい映画だろうか? 実は、筆者はあの独特の雰囲気は決して嫌いではない。いや、シリーズ屈指のグロテスクな恐怖が脈づいていて、むしろ好きだ。ここでは製作の舞台裏をたどりつつ、本作を弁護(?)していこうと思う。



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