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やっぱりアウトサイダーを撮るのが好きなんです『MOTHER マザー』大森立嗣監督【Director’s Interview Vol.66】

やっぱりアウトサイダーを撮るのが好きなんです『MOTHER マザー』大森立嗣監督【Director’s Interview Vol.66】


実際に起こった、少年による祖父母殺害事件をベースに、親子の絆を描く衝撃作『MOTHER マザー』。息子に執着し、歪んだ愛を与えるシングルマザー役に挑むのは、今年で女優生活20年を迎える長澤まさみ。長澤の覚悟が伺える演技は必見だ。また、オーディションで選ばれたという息子役の奥平大兼は、初演技とは思えないほどの圧倒的な存在感を見せつける。メガホンを取ったのは、『さよなら渓谷』(13)『日々是好日』(18)の大森立嗣監督。観る者の心を大きく揺さぶるこの衝撃作を、大森監督はどう手がけたのか?話を伺った。


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深い闇を探るように撮っていく



Q:拝見しましたが、とても力のある作品で驚きました。本作に携わられた経緯はどういったものだったのでしょうか。


大森:スターサンズのプロデューサー河村光庸さんから、一本映画やろうかって話をいただいたんです。最初にもらった原作モノはしっくりこなかったので、お断りすると、「じゃあ、これならピッタリだよ」って、港岳彦さんの書いた『MOTHER マザー』の初稿をもらったんです。読んでみるとこれが面白くて、そこから話が進みました。


Q:『新聞記者』(19)『宮本から君へ』(19)など、勢いのある作品を送り続ける河村プロデューサーですが、今回一緒にお仕事されていかがでしたか? 


大森:河村さんは思ったことをすぐ言ってくれるので、やりやすかったですね。僕は昔、荒戸源次郎っていうすごいプロデューサーと、長く付き合っていたのですが、河村さんからも同じ雰囲気を少し感じました。昔の興行師の雰囲気と言いますか、会社所属のプロデューサーには無い、山師的な感じを持っていますよね。


そういうのも含めてクセが強いので(笑)、苦手な人は苦手なのかもしれませんが、僕はもう全然楽しくやれましたね。




Q:確かに、荒戸源次郎さんのところにいた大森監督なら、馬が合いそうですね。ちなみに脚本は港さんが初稿を作られたとのことですが、大森監督はどこまで携わったのでしょうか。


大森:港さんが書いたものをベースに、河村さんたちプロデューサー陣とガンガンやりながら、実際の撮影に向けて内容を調整し詰めていった感じです。


Q:脚本のどこに惹かれたのでしょうか。


大森:「舐めるように育ててきた」っていうセリフがあって、このセリフすごくいいなって思いましたね。また、息子である周平の心の、深い闇のような部分を探っていくように撮れば、面白い映画が出来るんじゃないかなと。



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