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『リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜』ミスだって、見方を変えれば「面白い」に変わる。俳優・岡山天音は“俯瞰”で考える【Actor's Interview Vol.8】

『リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜』ミスだって、見方を変えれば「面白い」に変わる。俳優・岡山天音は“俯瞰”で考える【Actor's Interview Vol.8】


俳優・岡山天音。1994年生まれの弱冠26歳。しかし、すでに日本の映画&テレビドラマ界隈において、欠かすことのできない存在へと上り詰めている。今年公開&放送された出演作品は、なんと10本以上。主演&助演はおろか、ジャンルも問わない活動の幅広さも魅力的だ。


その岡山の最新主演映画『リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜』が、10月23日に公開を迎える。2019年に放送されたテレビドラマの劇場版なのだが……ドラマ版とは全く異なるオリジナルストーリーが展開。


ドラマ版では、ヴィレッジヴァンガードにアルバイトとして入った青年・杉下(岡山天音)が、森川葵、最上もが、本多力、柏木ひなた(私立恵比寿中学)、平田満、滝藤賢一らが演じる仲間とともに成長していく姿を描いていたが、『リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜』の舞台は、サブカルが消し去られた世界。ただひとり、サブカル愛を失わなかった杉下が、仲間を洗脳から解こうと奮闘し、かつ萩原聖人&安達祐実演じる“敵”とのバトルを繰り広げるという物語が展開する。


一見すれば奇想天外な物語だが、コメディ路線のなかにも「焚書」や「文化統制」を想起させるシリアスな描写が挿入され、サブカル、ひいてはカルチャーの在り様について考えさせる奥深い内容といえよう。


俳優デビューから11年目を迎えた岡山は、いわばエンタメを生み出し続けてきた人物。新型コロナウイルスの影響もあり、娯楽の存在意義について思索する機会が増えたいま、改めて「エンタメの重要性」、役者としての生き方を聞いた。


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人々の娯楽を生み出す情熱は、昔から変わらない



Q:TVドラマ版とは打って変わって、本作の「サブカルが禁止された世界」という設定が衝撃的でした。お話を聞いたときは、いかがでしたか?


岡山:「何、これ⁉ 俺が知ってる『ヴィレヴァン!』じゃないぞ」と思いましたね(笑)。


どうアプローチしていけばいいのかなという驚きが先に立っていたんですが、後藤庸介監督に久々にお会いして「ドラマの延長線上にもできるけど、今回は『これが劇場版です』と振り切ろうと決めた」というお話を伺って、なるほどなと納得がいきました。アトラクションに乗っているくらいの感触のものを届けられれば、“旨み”が出せるんじゃないかと思ったんです。




お客さんとの距離感も、ドラマ版だとなるべく近くにいようとは思っていたんですが、劇場版だともう少し距離が開いていてもいいのではないか、と考えました。主人公目線というより、この振り切った世界観自体、そしてその中で巻き起こる事象をちょっと引いた目線で眺めてもらえたら面白いんじゃないか、という意識ですね。


「サブカル撲滅」とか、やっているほうは本気ですが、普通に聞いたら「何言ってるの?」って感じじゃないですか。だけどだんだん、「極端な話だな」と笑って観ていられなくなるというか、ふと立ち止ってしまう瞬間みたいなものが出せたら、そこに面白みが生まれてくる。


Q:おっしゃる通り、ただのコメディに終わらないシニカルさや社会派な目線もあって、新鮮でした。「サブカルがなくなる」というのは、文化の衰退的な恐怖がありますよね。


岡山:ただ、もしサブカルがなくなったら僕は滅茶苦茶苦しいですが、きっとまた別に熱中できるものを見つけるのかも、とは思うんです。娯楽というものは、ずっと存在し続けてきたものだから。


たとえば外出自粛期間中も、生で何かを観ることはできなくなったけど、みんなが活路を求めて、オンラインライブとか新しい形で発表の場を作っていったじゃないですか。制約が生まれたら生まれたで、新しい何かが始まる。いま世界で起こっていることは大変ですが、エンタメに関していうとその現象が面白いですよね。


Q:確かに「ものを作りたい」、あるいは「娯楽を観たい」という気持ちは消えることがないのかもしれませんね。『ヴィレヴァン!』を観ていても、キャスト・スタッフの皆さんの情熱やチームワークの良さが、印象的です。やはりドラマ版から一緒に走ってきたからこそでしょうか。


岡山:それはすごくありますね。俳優とアイドルというように、活動の場が違っていたり、俳優とアイドルというように、異業種で年齢も性別も違うのに、根底に流れている“ノリ”が共通するというか……。


お芝居で「こういう風にしよう」とプランを立てることはあるけど、ある種どこかで本当にみんなのことを好きになっちゃっている部分があるから、台本を読んでいたときには予測しなかったようなものが、衝動的に生まれてくる瞬間もありました。


普段だと、登場人物のキャラクターは空想で作らないといけないんですが、今回はシーズン1をやっているから、もう“実体験”として積み重ねられているんですよね。自分の空想や解釈だけではたどり着けない場所に行けたのは、絆があってこそだと思います。



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