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『こちらあみ子』森井勇佑監督 芝居をせずに「ただ、話す」【Director’s Interview Vol.222】

『こちらあみ子』森井勇佑監督 芝居をせずに「ただ、話す」【Director’s Interview Vol.222】

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不思議な映画を作りたい



Q:森井監督は助監督出身ですが、今回監督するにあたり助監督経験が生かされたことはありましたか?


森井:現場にいる皆が今何を思っているか、それは分かります。助監督経験が長かったので、スタッフが何に不満を抱えているのか、何がしたいのか、その辺は何となく分かるようになっていると思います。


Q:助監督はどのくらいやったのでしょうか。


森井:13年くらいです。でも助監督のときは全く出来ない奴でしたけどね。本当に助監督が嫌で、すっごくボンヤリした奴でしたね(笑)。


Q:こうして素晴らしい監督デビューを飾りましたが、今後はどんな映画を作っていきたいですか。


森井:どんな映画がいいんでしょう。考え中ですね。でもなんか不思議な映画にしたいですね。謎がある映画が好きなので、そういうのが作りたいです。



『こちらあみ子』©2022『こちらあみ子』フィルムパートナーズ


Q:この作品を観たプロデューサーたちから、色々声がかかりそうですよね。


森井:それは是非! 期待に応えられるかどうかは分かりませんが(笑)。尾野真千子さんから、一菜以外撮れないんじゃないかってずっと言われてるんです(笑)。


Q:では最後の質問です。森井監督が影響を受けた監督や好きな作品があれば是非お教えてください。


森井:先ほども話に出た、清水宏監督の『風の中の子供』にはかなり影響されています。今回の映画を撮るにあたっては、『大人は判ってくれない』(59 監督:フランソワ・トリュフォー)、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(74 監督:ジャック・リヴェット)、そしてローベル・ブレッソン監督の作品に影響を受けましたね。




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監督・脚本:森井勇佑

1985年兵庫県生まれ。日本映画学校 映像学科(現 日本映画大学)を卒業後、映画学校の講師だった長崎俊一監督の『西の魔女が死んだ』(08)で、演出部として映画業界に入る。以降、大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務め、本作『こちらあみ子』で念願の監督デビューを果たす。



取材・文:香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。


撮影:青木一成




『こちらあみ子』

7月8日(金)新宿武蔵野館他 全国順次公開

配給:アークエンタテインメント

©2022『こちらあみ子』フィルムパートナーズ

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