北村有起哉の底知れぬ実力
Q:SFや探偵、忍者、殺し屋という要素は最近の日本映画ではあまりないと思いますが、実際にやってみていかがでしたか。
片山:意外と楽しく出来たなぁと(笑)。
内田:日本は本当にジャンル映画が少ないので、もうちょっと増えて欲しいですね。
Q:歌舞伎町で撮影できるのも意外でした。
内田:風林会館の前の道より内側は撮影出来ないです。ただお金がある大作映画は良く使っている。不思議だよね。大作映画には許可が出るんだ...。
片山:そうですね。わりと時間を掛けて交渉して、お金を払っているのかもしれないですね。
内田:予算差別かなと思った(笑)。
『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会
Q:横浜でも撮影されていたそうですね。
片山:まぁほとんど横浜ですね。一部、歌舞伎町の外れのバッティングセンターのところでも撮影しました。
内田:「全裸監督」を撮ったときと、まったく同じところだよね(笑)。
Q:マジックミラー号を撮影した場所は?
片山:横浜ですね。あれ本物なんですよ。ソフトオンデマンドさんにお借りしました。
Q:伊藤さん、竹野内さんの主演二人を取り巻く人たちには、“濃いメンツ”が揃っています。お気に入りのキャラクターがいれば教えてください。個人的には暗殺者姉妹が好きでした!
片山:僕も暗殺者姉妹が好きですね。ヤクザ役の北村有起哉さんとは初めてご一緒しましたが、見ていてすごく楽しかったです。
『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』©2023「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」製作委員会
内田:好きなキャラクターはいっぱいいますが、僕も北村さんや暗殺者姉妹とかは好きでしたね。どちらも片山さんの回にメインに出てきて、選んだのも彼ですが、その後僕の別の映画にも出てもらったりしています(笑)。それにしても北村さんは相当な役者ですね。底知れない実力を持っている。とにかく芝居がうまいんです。器用な役も出来るしナチュラルな役も出来る、海外の俳優みたいなイメージです。ふざけた役でもちゃんとリアリティを持ってやってくれて内面的な部分もしっかり滲み出てくる。日本では稀有な人ですよね。引っ張りだこなのも納得です。