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『トランスフォーマー/ビースト覚醒』製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ 映画史上誰もやったことがないことをやる【Director’s Interview Vol.337】

©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

『トランスフォーマー/ビースト覚醒』製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ 映画史上誰もやったことがないことをやる【Director’s Interview Vol.337】

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ロボット映画に革命を起こした『トランスフォーマー』(07)から16年。この夏、新たなシリーズが幕を開ける。今回は、アニメ版『トランスフォーマー』でも人気の『ビーストウォーズ』シリーズを実写化。Rotten tomatoesではオーディエンススコア91%(2023年7月24日現在)とシリーズ最高を叩き出した。


スティーブン・スピルバーグ、マイケル・ベイと共に本シリーズを生み出したのが、ハリウッドの大物プロデューサー、ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ。同氏は映画スタジオの重役からキャリアをスタート、最終的にはワーナー・ブラザース社長まで上り詰め、『ハリーポッター』や『マトリックス』など130本以上の作品を手掛けてきた。ワーナー退社後は、ディ・ボナヴェンチュラ・ピクチャーズを立ち上げ、以来40本以上の映画を製作、世界興行収入は70億ドルを超えるという。まさにヒットメイカーであるボナヴェンチュラ氏だが、シリーズ最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』はいかにして作り上げたのか?話を伺った。



『トランスフォーマー/ビースト覚醒』あらすじ

ニューヨークに暮らす青年ノアは、ある日謎めいた車に閉じ込められる。車は警察とカーチェイスを繰り広げたあげく、ロボット生命体”トランスフォーマー”へと変形、 ノアは戦いへと巻き込まれてしまう。あらゆる星を丸呑みにして食べ尽くす、 神話だと思われた宇宙最悪の災い“ユニクロン”が、地球を次の標的に動き出していた。 ユニクロンの残忍な先遣隊スカージの攻撃に遭い、 絶体絶命のオプティマスプライムとオートボットの前に、動物に変形するビーストたちが現れるのだった。果たして、 オートボットとビースト、そして人類は、ユニクロンによる地球消滅の運命を変える事が出来るのかーー!?


Index


キャラクターを掘り下げるのが得意な監督



Q:マイケル・ベイが監督した『トランスフォーマー』シリーズは、第1作から16年経った今見ても遜色ないクオリティです。この伝説のシリーズをさらに拡大していくことは、大きなプレッシャーではないですか?


ボナヴェンチュラ:シリーズに対する観客の思い入れは強く、彼らに気に入ってもらえるかどうか、まずそのプレッシャーがあります。また、非常にバジェットの大きな作品なので、スタジオからの締め付けが厳しい(笑)。「大丈夫か⁉︎本当にヒットするのか?!」と聞かれると、胸を張って「大丈夫です!」と言わなければならない(実際は賭けの部分もあるのでわかりませんが…)。この二つは大きなプレッシャーでしたね。



『トランスフォーマー/ビースト覚醒』©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO


Q:スティーヴン・ケイプル・Jrが手掛けた『クリード 炎の宿敵』(18)は素晴らしく、彼の監督任命は適切な判断だと思います。ケイプルのどんなところを評価されたのでしょうか


ボナヴェンチュラ:私も『クリード 炎の宿敵』はもちろんのこと、彼の長編デビュー作『The Land』(16)や、その前に手掛けたテレビドラマをとても気に入っていました。キャラクターを掘り下げて描くことが上手だなと目をつけていたんです。前作の『バンブルビー』(18)は、アクションよりもキャラクター重視で、感情のこもった親しみやすいストーリーにしており、今回はそれを引継ぎつつ更にキャラクターを掘り下げる必要がある。まさにケイプルはうってつけの監督でした。


しかも彼は子どもの頃から『ビーストウォーズ』の大ファンで、『ビーストウォーズ』と『トランスフォーマー』がDNAに組み込まれているといった感じ。本作に対するアイデアもたくさん出してくれました(笑)。まさに最適なオファーだったと思いますね。





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