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『アリスとテレスのまぼろし工場』岡田麿里監督 脚本家として監督である自分に“あてる”こと【Director’s Interview Vol.357】

©新見伏製鐵保存会

『アリスとテレスのまぼろし工場』岡田麿里監督 脚本家として監督である自分に“あてる”こと【Director’s Interview Vol.357】

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共同作業の中の自分



Q:プレス資料にあった「共同作業の中で自分を100%出すということの矛盾と難しさ」という岡田さんのコメントがとても印象的です。まさに監督業を体現している言葉だと思いました。


岡田:一番最初のPV(超特報)の時点では本編制作はまだ始まっておらず、とりあえずVコンテを自分で作ってみたんです。そのときに「曝け出せ」という文字をドンと載せたのですが、それは共同作業の中にいる自分自身に向けた決意みたいなものでした。


『アリスとテレスのまぼろし工場』超特報


スタッフの皆さんは本当にすごい才能があって、これまで仕事をしてきた中でも衝撃を受けた人たちばかり。小説で書けなかったものが脚本では書けたのは、「彼ら(スタッフ)だったらこうしてくれるんじゃないか」「こういうことを書いたらこれ以上になるんじゃないか」といった期待があったからだと思います。彼らの底知れない魅力を、多くの人に知ってもらいたい。そう思うと、描きたいシーンや表情が浮かんでくるんです。共同作業の中で自分を出すということは、必ずしも自分を前に出すということではないんだと。今回はそれがしっくりきたんです。




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脚本・監督:岡田麿里

アニメーション監督・脚本家。大人が泣けるアニメと絶賛された『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(13)、少女の心の傷を描いた『心が叫びたがってるんだ。』(15)、捨てた夢に向き合う『空の青さを知る人よ』(19)などの大ヒット作の脚本を担当する。2018年には、『さよならの朝に約束の花をかざろう』で監督デビューを果たし、第21回上海国際映画祭でアニメーション最優秀作品賞を受賞、世界的に注目を集める。2023年には、脚本を手掛けた「ONI ~ 神々山のおなり」が第50回アニー賞のテレビ/メディア部門で作品賞を受賞。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』と本作で小説版も執筆している。観る者の心の奥底を刺激し揺さぶる映像作家として知られる。



取材・文:香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。





『アリスとテレスのまぼろし工場』全国公開中

配給:ワーナー・ブラザース映画 MAPPA

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