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『ザ・クリエイター/創造者』ギャレス・エドワーズ監督 世界一お金を掛けたゲリラスタイル【Director’s Interview Vol.365】

『ザ・クリエイター/創造者』ギャレス・エドワーズ監督 世界一お金を掛けたゲリラスタイル【Director’s Interview Vol.365】

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完全オリジナルのSF超大作。このジャンルを作れる映画監督は最近そう多くはない。尚且つSFをこよなく愛し、それに固執している人物となると更に限られてくる。その筆頭に挙げられるのは間違いなくジェームズ・キャメロンだが、『ザ・クリエイター/創造者』のギャレス・エドワーズも確実にその系譜に入ってくるだろう。クリストファー・ノーランやドゥニ・ヴィルヌーヴとは少し趣が異なる、言うなれば“SFガチ勢”だ。


そのSFガチ勢であるギャレス・エドワーズが手がけた本作は、まさにSF超大作な仕上がり。画面から押し寄せてくるSF愛にSFファンは目頭が熱くなること必至だ。やたらSFというワードが頻発して恐縮だが、フランチャイズやコミック原作ではない完全オリジナルで、しかもB級ではなくS級クオリティで仕上がるSF映画は、最近ではとても貴重なのだ! 必ずスクリーンで観るべき作品だ(出来ることならIMAXで!)。


そんなSFガチ勢のギャレス・エドワーズ監督がこの度来日。彼は『ザ・クリエイター/創造者』をいかにして作り上げたのか?話を伺った。



『ザ・クリエイター/創造者』のあらすじ

遠くない近未来、人を守るはずのAIが核を爆発させた——。人類とAIの戦争が激化する世界で、元特殊部隊の〈ジョシュア〉は人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ、暗殺に向かう。だがそこにいたのは、兵器と呼ばれたAIの少女〈アルフィー〉だった。そして彼は“ある理由”から、少女を守りぬくと誓う。やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは…。


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インスピレーションを忘れる能力



Q:『地獄の黙示録』(79)、『ブレードランナー』(82)、『ターミネーター』(84)、『エイリアン2』(86)、『AKIRA』(88)などなど、個人的に好きなものがてんこ盛りで大興奮でした!監督も大好きなものを詰め込んだのだと思いますが、単なる模倣に終わらず、ちゃんと自分の血肉にしてアウトプット出来ているのがすごい。気をつけていることはありますか?


エドワーズ:インスピレーションは誰もが受けるもの。オリジナリティとは、意識的にも無意識的にもインスピレーションを忘れる能力だと思うんです。映画作家の友人に言われたのは、「インスピレーションが湧いたときは、それをどんどん推し進めていって、その源泉がわからないぐらい突き詰めるべきだ」ということ。まさに今回はそれをやろうとしました。大好きなものを一つの壺に入れて、一生懸命混ぜた感じです。


また、オリジナルにはもちろんしたいのですが、SFの場合は、その世界を一から構築すると、世界観を理解させるのに時間がかかってしまう。そこで今回は、そこのショートカットとして、他の作品を想起させることもしたわけです。壺に入れて混ぜているときに、七色の虹はキープしたいなと。混ぜ過ぎると茶色になってしまうからね(笑)。



『ザ・クリエイター/創造者』© 2023 20th Century Studios


Q:本作はベトナムに行った際に着想が湧いたそうですが、東洋の哲学などにも触発されたのでしょうか。


エドワーズ:僕が『スターウォーズ』を好きなのは、ものすごい未来と過去が共存していて、“今”が無い世界観だから。小さい頃からSFが大好きで、家族と一緒に日本を旅した時は、東京はまさに未来と過去が同居している場所だと思いました。『ブレードランナー』のような街並みから路地に入ると、何千年も前からあったかのようなお寺が出てくる。そういった真逆のものが混在しているところにすごく興味を覚えるんです。





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