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『不死身ラヴァーズ』松居大悟監督 初期衝動みたいなものを見つめ直したかった【Director’s Interview Vol.403】

『不死身ラヴァーズ』松居大悟監督 初期衝動みたいなものを見つめ直したかった【Director’s Interview Vol.403】

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見上愛、表情の魅力



Q:見上愛さん、佐藤寛太さん、そして青木柚さんの関係が絶妙でしたが、バランスを重視された部分などあったのでしょうか。


松居:見上愛さんと佐藤寛太くんの二人が軸になっていますが、自分は二人とお仕事するのは初めてでした。今回は自分にとってちょっと遠くなってしまった題材にチャレンジすることもあり、その二人以外は、顔馴染みのメンバーにして安心しておきたかった。青木柚くん、前田敦子さんに神野三鈴さん、そして大学の友人たちなども信頼するメンバーにお声がけして、とにかく真ん中の二人を輝かせようと。そこは計算した上での布陣です。主役二人の芝居以外のことで悩みたくなかったのもありますね。


Q:オーディションの時には、見上さんの周りをグルグル回って本人の顔を色々とご覧になったそうですね。


松居:見上さんのお芝居を見てると、「横顔はどう見えるのだろう?」とか「ちょっと下から見たらどうなるんだろう」とか、この人の場合どういう表情をどこから見れば良いのだろうと気になったんです。全部が違って面白いし、もうちょっと見てみたい感じもある。見上さんの色んな芝居を見てみたいなと。気づいたら自然と椅子から立たされて、グルグル見させられた感じでした。



『不死身ラヴァーズ』©2024不死身ラヴァーズ」製作委員会 ©高木ユーナ/講談社


Q:見上さんはクールビューティで美しいイメージがありましたが、この映画では表情が多彩で面白い顔もたくさんあって驚きました。


松居:そこがすごく魅力的で、自分も現場で驚きが大きかったです。このセリフならこういう芝居をするのかなと思うと、全然違う芝居をし始めて、それが見ていてワクワクする。そんなふうにして「りの」を追いかけるように撮っていた感じがあります。特に中学生の時のパートはどう撮ればよいか悩んだところもあったのですが、彼女のお芝居を見たら「ああ、こう撮れば良いんだ」と教えてもらった感じもありました。




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