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『青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE』清水恵介監督 音楽とドキュメンタリーをつなげたい【Director’s Interview Vol.494】

『青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE』清水恵介監督 音楽とドキュメンタリーをつなげたい【Director’s Interview Vol.494】

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初期衝動を持ち続けること



Q:「青春イノシシ」という言葉は、どのように出てきたのでしょうか。


清水:4人と話し合いながら決めていった言葉です。彼女たちがこれまで言ってきた中には、「エンドレス青春」などの素晴らしい言葉がたくさんありますが、せっかくだったらここで新しい言葉を作った方が良いのではないか。「青春」と「イノシシ」という言葉は、多分今まで組み合わさったことがないものだし、そういうものこそ彼女たちのアイコニックさが際立つ言葉だなと。そこには「ぶつかっても ぶつかっても 衝動のまま突き進め。」という思いを込めています。



『青春イノシシ ATARASHII GAKKO! THE MOVIE』©2025, ASOBISYSTEM / TV ASAHI MUSIC / TWIN PLANET & CJ 4DPLEX Japan


「初期衝動」という言葉をロックの評論でよく使いますが、「初期衝動」って一体何だろうなと。いろんなアーティストを見て思うのですが、何度も同じ曲をやっていると正直飽きちゃう部分もあると思うんです。でもそこでパッと初心に立ち戻り、最初の衝動を呼び戻すことができるかどうか。まさにその初期衝動的な魅力を「新しい学校のリーダーズ」に常に感じるんです。どのライブを見てもすごく初期衝動的だし、進化はし続けているけれど10年前から芯の部分は変わらない。最初に「やりたい!」と思った気持ちが今でもすごく伝わってくるんです。映画の中のあるシーンで、SUZUKAさんが「変わりたいなと思ったし、このままでいいとも思った」と言っていますが、そういった初期衝動的な部分を持ち続けることは、まさにアーティストのすごい才能。成熟したプロフェッショナル性と子供のようなピュアな衝動性を両方兼ね備えている新しい学校のリーダーズは、本当に最強だなと思います。


初期衝動という魂の炎を燃やし続けながら、10年間活動し続けるのはすごく難しいことだと思いますが、その衝動を抱えながら突き進んでいるからこそ、今のリーダーズがある。それを説教くさくないアイコニックな言葉で表現しようと話し合った結果、「青春イノシシ」という言葉に行き着きました。





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