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「東京アニメアワードフェスティバル2026」フェスティバルディレクター・西岡純一 未来を担う次世代のために【CINEMORE ACADEMY Vol.47】

「東京アニメアワードフェスティバル2026」フェスティバルディレクター・西岡純一 未来を担う次世代のために【CINEMORE ACADEMY Vol.47】

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多彩な部門、その選考方法



Q:日本国内の作品を対象とした「アニメ オブ ザ イヤー部門」についても教えてください。今年は『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『チェンソーマン レゼ篇』など、昨年話題を集めた作品が中心となるのでしょうか。


西岡:対象となるのは、2024 年 10 月 1 日〜2025 年 9 月 30 日に上映・放送・配信されたア二メーション全452作品です。リストアップを行い、セレクション、投票の期間が必要なので、一旦9月を区切りとしています。


選考プロセスとしては、まずリストアップされた全作品を対象に一般のアニメファンが自由に投票を行い、上位100作品を決定します。そしてその100作品の中から、今度はアニメーション業界に籍を置く人たちが投票を行い、各部門の賞を決定するという形をとっています。アニメファン層の熱量は一般投票の多さという形で反映されますが、最終的な賞の決定には業界関係者が関係しています。


この方式だと、業界関係者が高く評価したい意欲作であっても、最初の一般投票で100位以内に入らなければ漏れてしまうことはあります。しかし、結果的に選ばれる上位3作品には絶対に外せない傑作が残るため、現在のところはこのやり方で正解だと思います。以前は全作品を対象に業界関係者のみで投票を行っていた時期もありましたが、あまりに対象が多すぎて投票に尻込みしてしまうという声もあったので、数年前から現在のシステムに変更しました。



アニメ功労部門 受賞者 ©手塚プロダクション ©竹宮惠子/東映アニメーション ©池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会 ©押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ © 創通・サンライズ ©WOWOW Plus/ DENTSU TEC ©1986 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli ©ASHI PRODUCTIONS 1982 ©アニドウ・フィルム


Q:「アニメ功労部門」についても伺います。押井守さんや、先日都内で展覧会が行われた安彦良和さんなどが今年度は受賞されていますが、この部門の受賞者はどのように決定されるのでしょうか。


西岡:TAAF自体は今回で13回目となりますが、その源流には2002年頃に当時の石原慎太郎都知事が立ち上げた「東京国際アニメフェア」があります。その後、「アニメ コンテンツ エキスポ(〜Anime Japan)」が独立し、その際、東京都側に残ったアワード関連の企画が、現在のTAAFへと引き継がれています。功労賞の歴史もその時からずっと続いています。


選考は、アニメーションに精通したベテランのアニメーターや監督、評論家などで構成される委員会が議論して決めています。一般的には名前が知られていなくても、「この人がいなければ日本のアニメは成り立たなかった」という重要な功労者がたくさんいらっしゃるので、そうした方々に光を当てるためにも、現場をよく知るベテランさんに参加してもらうことは重要です。


当初は「早く表彰していかないと、上の世代の方が亡くなられてしまう」という事情もあり、年長者の方から順に選考していました。年々少しずつ対象となる年代が下ってきて、ようやく今回、押井守さんの世代までたどり着いたという感覚です。表彰すべき素晴らしい監督やクリエイターはまだまだ大勢いらっしゃるのですが、各部門から1名ずつ選ぶようにしているので、なかなか順番が回ってこないのは課題ですね。人形アニメーションに携わる方なども必ず含めるようにしています。





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