ラジオはイマジナリーフレンド
ドラゴン:道子のラジオネームが「道子との遭遇」でしたが、スティーヴン・スピルバーグ監督がお好きなのでしょうか。
武井:好きという設定です。少しニッチなラジオネームがいいなと思って付けました。道子のこじらせた雰囲気を出していければと。
ドラゴン:僕もラジオが大好きなので、道子にとても共感しました。
Q:小手伸也さん演じるラジオパーソナリティは謎めいた人物ですが、どのように考えて作られたのでしょうか。
武井:『風の谷のナウシカ』(84)に登場するクシャナ殿下のような、ミステリアスな雰囲気が出るといいなと思って作りました。
ドラゴン:小手さんにはどのようにお声がけされたのでしょうか。
武井:役柄のイメージが小手さんにピッタリだったので、お声がけしました。お声が素敵なところはもちろん、派手なアロハシャツというビジュアルイメージにも合っていたんです。小手さんなら着こなしていただけそうだなと。
ドラゴン:本当にいい声ですよね。ラジオ局の皆さんもぜひ観ていただけたらと思います。
Q:声と見た目にギャップがあったのですが、意外性を狙っていたのでしょうか。
武井:私としては、最初から小手さんをイメージしていたので意外性はなかったんです。でも「小手さんが出てきてびっくりした」とたくさんの方に言われたので、思いがけない成功だったなと。
ドラゴン:小手さんはラジオの声でありながらも、心の声みたいな感じもありましたね。
武井:ラジオパーソナリティ兼イマジナリーフレンドみたいな感じで、道子が心の中にDJを飼っているようなイメージでした。途中から二人の会話になっているところもあったりして、精神が同化していく感じを意識して作っていきました。
ドラゴン:映画好きの方やラジオ好きの方は共感できる部分が多いですよね。僕もよくラジオを聴きながらツッコんだりしています(笑)。
Q:ラジオを聴いている時のあるあるが詰め込まれていますよね。
ドラゴン:それ(ラジオへのツッコミ)がうるさく感じないのが鳴海さんの魅力というか、チャーミングですよね。
Q:スクリーンで上映されたばかりですが、お気持ちはいかがですか。
武井:観客の皆さんにスクリーンプロセスだと気づかれるのではないかとドキドキしていたのですが、気づかれなかったようで安心しました。本当にスタッフの皆さんのご尽力のおかげです。
本作『道子、未知満ちて。』は6月30日火曜日までオンライン視聴が可能です。詳しくは「SSFF & ASIA 2026」の公式サイトをご確認ください。

監督:武井咲華
2020年電通クリエーティブX入社。TVCM・web動画の企画演出を軸に活動。特に、アニメーションを用いた表現や、女性を主人公にした共感を呼ぶストーリーテリングを得意とする。
取材・文:CINEMORE編集部
SSFF & ASIA 2026 公式サイト:https://www.shortshorts.org/2026/