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『挨拶』古舘寛治監督 映画監督として見えた景色 at SSFF & ASIA 2026【Director’s Interview Vol.566】

『挨拶』古舘寛治監督 映画監督として見えた景色 at SSFF & ASIA 2026【Director’s Interview Vol.566】

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エキストラには、あの監督が!



Q:たくさんの映画監督がカメオ出演されていましたが、どういった経緯でご出演されたのでしょうか。


古舘:菅原さんが一緒にお仕事をされてきた監督たちや、僕の俳優仲間たちがエキストラとして出演してくれました。僕が初めて監督をするということで、皆さん面白がってくれて(笑)。エキストラがたくさん必要だったのと、芝居心のある方がたくさんいてくれて、本当にありがたかったです。


菅原:どの監督さんも快く協力してくれました(笑)。本作の設定と照らし合わせてみると、本当にあの場にいてもおかしくない人たちですよね。舞台に招待されていたり、俳優さんとの繋がりがあったり。そういう意味では、監督さんが一番リアルにエキストラを演じることができるのではないかと。


古舘:そうなんですよね。映画の冒頭、ロビーから楽屋にかけてたくさんのエキストラがいるのですが、あのシーンでの皆さんのお芝居がすごく良くて、大満足しています。ああいうシーンは普通のエキストラの方々にお願いするとかなり苦労するんです。


Q:映画監督の皆さんには、演技をつけたりされたのでしょうか。


古舘:かなりつけましたね(笑)。


菅原:監督さんも面白がっていました。演技をつける側からつけられる側になったり、何をやっているのかわからないまま待たされたり。「エキストラの気持ちが初めて分かった」と言っていました(笑)。


Q:楽屋に向かうシーンがとても良かったです。勇むような音楽も魅力的でしたが、普段から楽屋には勇んで向かっているのでしょうか。


古舘:音楽は「空間現代」という、個人的によく知っているバンドなんです。リズミカルな音楽があのシーンに合うのではないかと思って、お願いしました。最初は違うアングルで撮ることを考えていたんです。歩いている姿を後ろから撮るのは、ありきたりなのではないかと。それで別の演出を探していたのですが、撮影の青木隆幸さんから「後ろから撮りたい」という希望があった。それが上手くいったので、あのカットを使うことになりました。あれぐらい感情を上げないと、楽屋には行けないという気持ちはありますね。楽屋に向かって歩いていく時間はいつも苦手です(笑)。


Q:舞台演劇のようなシチュエーションコメディですが、カメラワークが多彩でした。


古舘:カメラマンの青木さんによるアイデアがたくさん使われた画になっています。僕は俳優をどう動かすかという演技的な演出には自信があったのですが、画を撮ることに関しては素人なので分からなかった。撮影監督は友人であり俳優でもある岩瀬亮さんに頼んだのですが、彼もそんなに経験があるわけではない。そこで、CM撮影の経験が豊富な青木さんにセカンドの立ち位置として入っていただいた。青木さんは、僕が思い描いていた画を作れるように、テクニカルな部分ですごくサポートして下さいました。かなり時間をかけたのですが、結果として非常に満足のいく画になったと思っています。



本作『挨拶』は6月30日火曜日までオンライン視聴が可能です。詳しくは「SSFF & ASIA 2026」の公式サイトをご確認ください。






監督:古舘寛治

NYで5年演技を学び帰国後、舞台俳優としてキャリア開始。映画・ドラマ多数出演。16年舞台『高き彼物』を演出し高評価。近年の出演作に『炎上』『レイブンズ』などがある。


取材・文:CINEMORE編集部


SSFF & ASIA 2026 公式サイト:https://www.shortshorts.org/2026/

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