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やっぱりかっこいいオリジナル・バージョン
今更ぼくなどが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズについて説明することなんかないかもしれないけれど、作品ごとに少しずつ姿を変えるタイムマシン・デロリアンを、改めて描いてみたいと思う。よく見慣れ、親しんでいるつもりでいても、実際にちゃんと描いてみると気づくこと、見えてくるものがあるかも。
白いトラックの荷台からスモークとともに現れた最初のデロリアンは、その後の作品で見られるバージョンに比べると少し地味かもしれないけれど、だからこそ原点としての存在感があると思う。平べったくてスタイリッシュなボディに対し、後部にある無骨な原子炉とのバランスもいい。タイムスリップに必要な速度を出すために、長い道を走らなければならないというクルマならではの設定はお馴染みだけれど、そうやって地面をちゃんと走る姿はこのパート1でしか見られない。距離と燃料の問題はその後のシリーズでも物語の中心となっていく。