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緻密なアップデートを仕掛けた、舞台から映画への変換『あの日々の話』玉田真也監督【Director’s Interview Vol.26】

緻密なアップデートを仕掛けた、舞台から映画への変換『あの日々の話』玉田真也監督【Director’s Interview Vol.26】

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視線を誘導させる、編集作業



Q:舞台はライブで一発勝負ですが、映画は撮影の後に編集作業があります。その辺の違いは何か感じましたか。


玉田:編集の笑いってあるんだなって思いました。編集するっていうことは選ぶことで、選ぶっていうことは色んなものを捨てなきゃいけなくて、実はそこで迷ったんです。でも、ここを捨ててここに飛ぶことでめちゃくちゃ笑えるじゃんとか、逆に笑えなくなるとか、ここでシリアスな雰囲気がスッと出るとか、何て言うんでしょう、視点を誘導する感覚でしょうか。監督が何を見せたいのかっていうことをより明確にして、その瞬間に狙いを定める感じが必要なんだなって思いました。僕はまだその感覚が鈍いなとか思いながら編集してましたね。


Q:今回映画を監督されるのは初めてなんですよね。


玉田:そうです、初めてです。


Q:企画から完成までは、何が一番大変でしたか。


玉田:一番大変だったのは。。でも、本当に僕は楽しいって思いながらやってたんですけどね(笑)。


 改めて大変なことって振り返ると、やっぱり編集ですね。編集って時間がかかるんですよね。狭い部屋で延々とテイクを見て、さすがに飽きてくるっていう。で、時間置いてからじゃないと判断がつかなかったりとか、一度つなげてみて、これでいいと思うけど大丈夫かな、ちょっと2、3日置いてから、もう一回見てみようとか、あ、やっぱりちょっとここ違うなとか、終わりのない感じがありますよね。




Q:編集スタッフはいたんですよね。


玉田:そうです。冨永圭祐さんっていう方がつないでくれて、僕がそこに立ち会いながら一緒に意見を言い合って作業していました。


Q:完成した映画を一通り頭から最後まで見た印象と、舞台を頭から最後まで見た印象って、どんなところが違いますか。


玉田:なんか、より生々しくなった感じしますね、生々しさの質が違うかもしれないですけど、なんか映画のほうが僕は好きで。より完成された感があるかなと思っています。



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