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『ロード・トゥ・パーディション』アカデミー賞監督サム・メンデスの辣腕が光るギャング映画の魅力

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『ロード・トゥ・パーディション』アカデミー賞監督サム・メンデスの辣腕が光るギャング映画の魅力


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異彩を放つサム・メンデス作品



 『アメリカン・ビューティー』(99)でアカデミー賞を受賞して以来、サム・メンデスはコンスタントに優れた作品を放ち続けている。『レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで』(08)や『007/スカイフォール』(12)は同賞に複数ノミネートされた。新作『1917 命をかけた伝令』もアカデミー賞候補となったのは記憶に新しいところ。そんな彼のフィルモグラフィーの中でも、『ロード・トゥ・パーディション』(02)は異彩を放っている。


 まず、ハードボイルドなギャング映画であること。メンデス作品には珍しく映像が重々しいこと。主要キャストの多くが男性であること。そして、彼のどの作品よりも泣ける物語であること。そんな様々なエッセンスが噛み合った本作もまた、アカデミー賞では6部門にノミネートされた。



 舞台は1931年、大恐慌時代のシカゴ。家庭では良き夫、良き父であるサリヴァンは、犯罪組織の殺し屋という裏の顔を持っていた。家族は、そんな父の素顔を知らない。一方、組織のボス、ルーニーはそんなサリヴァンの家族を実の家族のように愛していた。ルーニーにも実の家族がおり、息子コナーを愛してはいるが、一人前になるには程遠い彼を苦々しく思っていた。コナーはコナーで父に認められたい一心でマフィア仕事に精を出すが、勝手に暗殺を遂行してルーニーに叱責される。怒りと嫉妬から、コナーはサリヴァン一家を亡き者にしようと画策。サリヴァンは難を逃れるが、妻と次男は殺されてしまった。サリヴァンは反抗的な12歳の長男を守るとともに、コナーへの復讐を誓う。しかし、実の息子を守りたいのはルーニーも同じだ。かくして、固い絆で結ばれていたサリヴァンとルーニーは避けられぬ悲劇的な対決へと向かう……。


 人間関係が複雑に絡み合う物語だが、どのキャラクターも人間性がリアルにとらえられており、ドラマには重厚な味わいが宿る。そんな本作の魅力を改めて検証してみよう。



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