1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. ヒート
  4. 『ヒート』ロバート・デ・ニーロが演じた犯罪者は実在の人物だった!徹底した「本物」志向で築き上げたクライムサーガ
『ヒート』ロバート・デ・ニーロが演じた犯罪者は実在の人物だった!徹底した「本物」志向で築き上げたクライムサーガ

『ヒート』ロバート・デ・ニーロが演じた犯罪者は実在の人物だった!徹底した「本物」志向で築き上げたクライムサーガ


殺人をのぞいて、その他はほぼ全てを体験したよ



 リメイクにあたってマン監督は役者たちを「本物の犯罪者」、「本物の警官」に見えるようにしたいと考えた。映画監督なら誰もがそう思うだろう。しかしマンのその手法の徹底ぶりは少々常軌を逸したものだった。デ・ニーロと共に犯罪者チームの1人を演じたヴァル・キルマーは語っている。


「殺人をのぞいて、その他はほぼ全てを体験したよ。」




 マンは撮影開始前に役者たちに、犯罪者とはどのように犯行を行い、何を考え、どう感じるのかを体験させることにした。同じく犯罪者チームの一人を演じたトム・サイズモアは刑務所を訪れ、大金を盗んだ犯歴を持つ受刑者に話を聞き、彼らが犯行に掻き立てられる心理を探った。さらに、銀行強盗の準備を体験するため、変装して営業中の銀行を訪問。ローンの用紙をもらう客のふりをして下見をし、自分ならこの銀行をどう襲うかを検討したという。さらにLAに実在するギャング団が食事をするレストランを訪れ、同じテーブルで食事までした。そこまですることに一体何の意味があるのか・・・。


 鉄などの金属に磁石を接触させることでその金属が「磁力」を持つ磁化という現象がある。マン監督の狙いはまさにそれだった。「本物」だけが持つ「磁場」を役者たちに徹底的に浴びせかけることで、彼らに本物の「磁力」を纏わせようとしたのだ。その効果は絶大だったとマン監督は嬉々として語る。


「レストランのシーンで客をにらみつけるトム・サイズモアは素晴らしかった。完全に人を殺す表情を体得していたよ!」



PAGES

この記事をシェア

公式SNSをフォロー

  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. ヒート
  4. 『ヒート』ロバート・デ・ニーロが演じた犯罪者は実在の人物だった!徹底した「本物」志向で築き上げたクライムサーガ