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『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』伝説の『E.T.』タッグ再び。スピルバーグと脚本家メリッサ・マシスンが作品に刻んだもの

(c)Photofest / Getty Images

『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』伝説の『E.T.』タッグ再び。スピルバーグと脚本家メリッサ・マシスンが作品に刻んだもの

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子供たちと同じ目線で湧いてくるもの



 マシスンは脚本を書き上げたらそれで終わりではなく、作品が完成するまで最後までじっくりと付き添うタイプの脚本家だ。


 例えば『E.T.』ブルーレイに収録されている記録映像を紐解くと、撮影現場にて子役たちと同じ目線の高さでコミュケーションを取って笑い合うマシスンがすぐに見つかる。かと思えば、カメラが彼女の方へ向くと、ちょっと恥ずかしそうにはにかむ姿も印象的だ。


 彼女はもともとコッポラ(コッポラは両親の友人だった)の子供たちのベビーシッターをしていた経験もあるし、結婚後はハリソン・フォードとの間の子供たちも立派に育て上げた。そして、自身が関わった作品の撮影現場では、子役たちと直に接して関係性を深めることも欠かさなかった。このようにして子供らと同じ目線で共に時間を過ごし、そこでヒントを得た”生きたセリフ”を数多く取り入れることで、作品に有機的な輝きを添えていったのである。



『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(c)Photofest / Getty Images


 一方、『BFG』ブルーレイにもメイキング・ドキュメンタリーが収録されているが、マシスンが映画作りの様々な過程にしっかりと寄り添う姿勢は34年前と全く変わっていない。脚本をどう修正すべきか、何が最適のセリフなのかを責任持って吟味するその表情は、映画作りの職人というよりむしろ、一つの命が育ちゆく姿をじっと愛情もって見守っているかのようだ。




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