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  4. 「妥協は死」!『ニンジャバットマン』でアニメの極北を目指したスタッフたち ※注!ネタバレ含みます。
「妥協は死」!『ニンジャバットマン』でアニメの極北を目指したスタッフたち ※注!ネタバレ含みます。

「妥協は死」!『ニンジャバットマン』でアニメの極北を目指したスタッフたち ※注!ネタバレ含みます。

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映画作法を無視した怒涛の展開



  『ニンジャバットマン』の驚くべきストーリー運びを思い返していると、『 七人の侍』(54)の制作過程での、ある逸話を思い出した。


 当初、『七人の侍』のオープニングは野武士が村を襲撃する激しいアクションシーンから始まる予定だったという。しかし、編集していた監督の黒澤明は何かが違うと感じ、現在見られるバージョン(馬に乗った野武士が疾走する)に変更したという。その理由を聞かれた黒澤は、「良い映画は何気ないシーンから始まる」という趣旨の発言をしていたと筆者は記憶する。過去の名作と呼ばれる映画は、オープニングを劇的なシーンで始めず、静かに、何気なく始めることが多いというのだ。この傾向は黒澤以外にも指摘する人があったように思うが、映画業界では有名なテクニックなのかもしれない。しかし『ニンジャバットマン』は気持ち良いほどに、この真逆である。




 映画冒頭20分ほど、バットマンとジョーカーの戦いはいきなりクライマックスに突入する(場所は安土城の天守閣!)。バットモービルやバットポットなどのガジェットも総出演するが、瞬く間に破壊されていく。もうこれは完全にクライマックスだよね?→でもまだ始まって20分くらいだよね?→この後どうするの?と、三段跳びのごとく膨らむ観客の不安をよそに物語はその後も加速しながら二転三転、絶対に想像がつかないクライマックスへと雪崩れ込む。『ニンジャバットマン』は、かの黒澤が語ったと言われる映画作法を完全に無視しながら、傑作の域に到達した稀有な作品としても記憶されるべきだろう。それを可能としたのが、動画の力を最大限に引き出した製作スタッフたちだ。



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