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『ベイビー・ドライバー』「音楽」×「アクション」で激走する快作に刻まれた、伝説的カーアクション映画への熱きリスペクト

『ベイビー・ドライバー』「音楽」×「アクション」で激走する快作に刻まれた、伝説的カーアクション映画への熱きリスペクト

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音楽の力で覚醒する天才的ドライビング・テクニック



 本作の面白さは、まずそのオープニングからふんだんに詰まっている。サングランスをかけたクールな表情でハンドルを握りしめる主人公“ベイビー”。彼のiPodからいざお気に入りのナンバーが流れ始めると、彼はそのリズムとメロディに乗せて小刻みに身体を動かし、ボーカルに合わせて口元を同期させる。


 強盗一味の“運転係”を担う彼は、音楽を通じて驚異的なドライビング・テクニックを覚醒させ、追跡してくるパトカーを次から次にまいて、鮮やかに危機を脱していく。この一連のオープニングを目の当たりにした時の気持ちの良さといったら格別だ。観ているこちら側まで知らず知らずのうちに足でカウントしてしまっているのに気づいて、後からハッとさせられるレベル。


 単なるミュージカルだったり、カーアクションだったり、個々のジャンルに特化した映画というものはよくお目にかかるが、本作はそれを互いに掛け合わせて化学変化を巻き起こす。ライト監督はそのどちらのジャンルも本格的に熟知した上に、それでいて決して頭でっかちにならずに、あくまで観客が本能的に楽しめるようなエンタテインメントへと昇華させてくれる。そこがライトの最大の強み。何よりも作り手である彼らが現場の心底楽しんでいるような空気感がたまらなく素敵なのだ。



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