1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. クロウ/飛翔伝説
  4. 『クロウ/飛翔伝説』若き才能と悲劇が創った伝説のアメコミ映画
『クロウ/飛翔伝説』若き才能と悲劇が創った伝説のアメコミ映画

(c)Photofest / Getty Images

『クロウ/飛翔伝説』若き才能と悲劇が創った伝説のアメコミ映画

PAGES


若き天才を主役に、新境地を目指して



 ブランドン・リー、1965年生まれ。彼について語る時は、父親の名を出さないわけにはいかない。ブランドンの父親は、あのブルース・リーである。世界中で一大旋風を巻き起こし、『燃えよドラゴン』(73)を大成功に導いたにも関わらず、突然にこの世を去った、あの伝説の男なのだ。


 伝説の父から格闘技の訓練を受けていて、本人も抜群の運動神経の持ち主、おまけに父親譲りのハンサム。そんなブランドンを映画業界が放っておくはずがなく、20代の頃には映画デビューを果たすが……。アクション映画に主演したブランドンだったが、いまひとつモチベーションが湧かずにいた。驚異の日本描写が語り草の『リトルトウキョー殺人課』(91)や、手堅い格闘アクション『ラピッド・ファイアー』(92)などに主演したが、恐らく彼には分かっていたのだ。このままでは、少なくともアクションでは父を超えることはできない、と。



『クロウ/飛翔伝説』(c)Photofest / Getty Images


そんなときブランドンは「クロウ」と出会う。原作に惚れ込んだブランドンは、プロヤス監督と共にオバーの説得を重ねた。当初はブランドンの起用に懐疑的だったオバーだが、彼の熱意と、実際にクロウの衣装を纏った姿に魅了された。こうして主役も決まり、いよいよ撮影が本格的に始まった。




PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. クロウ/飛翔伝説
  4. 『クロウ/飛翔伝説』若き才能と悲劇が創った伝説のアメコミ映画