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『バットマン』善vs悪ではなくフリークス対決!? ティム・バートンが目指したものとは?

(c)Photofest / Getty Images

『バットマン』善vs悪ではなくフリークス対決!? ティム・バートンが目指したものとは?


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大ヒットした、異形のヒーロー・アクション



 アメリカンコミックを原作とするヒーロー・アクションの話題作が、矢継ぎ早に公開すされるようになって久しい。このアメコミ大作の源流を探るとき、決して避けては通れないのが、ティム・バートン監督による1989年の『バットマン』だ。DCコミックの人気ヒーロー、バットマンを主人公に設定した本作は全米で2億5千万ドルを超える興行収入を上げ、1億9千万ドルの『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』を引き離してその年最大のヒット作に。後にシリーズ化され、90年代に3作が作られた。


 日本では同年12月、お正月映画の話題作として公開され、34億円の興行収入を計上。同時期公開の『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』のヒットには及ばなかったが、それでもバットマンというキャラクターがアメリカほど広まっていなかった当時の状況を思えば、健闘と言えるだろう。逆に言えば、本作によってバットマンは日本でもヒーローとして広く認識されるようになった、ということだ。



 犯罪都市ゴッサムシティに突如現われ、悪党たちを退治するマスク&コスチューム姿の謎の男。女カメラマンのヴィッキーは記者とともに、このコウモリのような男を追いかける。その正体は、若き実業家ブルース・ウェイン。彼がヴィッキーと知り合い、恋に落ちたのと同じころ、暗黒街では大ボスを殺したジョーカーが権力を握り、ゴッサムを混乱に陥れようとしていた。バットマンことブルースは、この怪人との宿命の対決に挑む。


 アウトラインだけを追うと勧善懲悪の話にも思えるが、映画を見た人ならばわかるように、中身はそれほど単純ではない。1978年に製作された同じDC原作のヒーロー・アクション『スーパーマン』のような娯楽アクションにあるべき痛快な後味が、そもそもない。ざっくり言ってしまうと、”暗い”。しかし、これがウケたのは、興行成績が示しているとおりだ。本稿では、この異形のヒーロー・アクションが、どのようにしてかたち作られていったのかをたどっていく。



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