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『スパイダーマン:ホームカミング』CG全盛のアクション映画界で、若き体育会系が生身のスタントで魅せる!
2017.08.21
『スパイダーマン:ホームカミング』あらすじ
ニューヨークに暮らす15歳の高校生、ピーター・パーカー。憧れのトニー・スターク=アイアンマンに見込まれ、彼が開発した特製スーツに身を包み、スパイダーマンとして街のパトロールに精を出しながら、早くアベンジャーズの一員になりたいと夢見ていた。そんな中、スタークに仕事を奪われ復讐に燃える男エイドリアン・トゥームス=バルチャーが、地球外の物質から強力な武器を作り出し、ニューヨークを危機に陥れようとしていた。アベンジャーズに任せろとのスタークの忠告にもかかわらず、一人前のヒーローとして認められたいと焦るピーターは、たった一人で敵に立ち向かおうとするのだったが…。
Index
ベテランスターは、ごまかしのテクも上等
アクション映画では、どこまで俳優本人が危険なスタントに挑むべきなのだろうか。
たとえばトム・クルーズなら、ドバイのブルジュ・ハリファ(高さ828m!)の頂に登ったり、離陸する飛行機にしがみついたりと、スタントマンでさえ危険な行為に自らチャレンジすることを「売り」にしている。キアヌ・リーブスあたりも『ジョン・ウィック』の殺し屋役では「ガン・フー」と命名された銃撃&カンフーを鮮やかにこなしているし、もっと言えば、ジャッキー・チェンも相変わらず体を張ったアクションを半ば使命のように自らに課している。
彼らはすでに年齢が50~60代。「うまくごまかす」術も心得ており、いかに「自分でやっているかのよう見せる」のも、うまい。しかし映画を観慣れた人には、「ここは本人がやってる」、「ここはスタントダブル」というのが、けっこう一目瞭然。現在のVFXでは、顔の部分だけを自然に差し替えることも可能であり、以前、某アクションスターの差し替え前のスタントシーンを観て、唖然となったことも記憶に新しい。
トム・クルーズやジャッキー・チェンのように「見せる」テクニックをもたない若いスターは、自らの身体能力が試される。『スパイダーマン・ホームカミング』のトム・ホランドは、まだ21歳(映画公開時)。もちろん、ごまかしのテクニックなんて持ち合わせていない。しかしその身体能力が並外れていることは、完成した映像を観れば明らかだ。