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『俺たちに明日はない』60年代に衝撃を与えた、革新的なアメリカン・ニューシネマ

『俺たちに明日はない』60年代に衝撃を与えた、革新的なアメリカン・ニューシネマ

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ベイティとダナウェイは共に映画界を制覇



 結局、ボニー役はペンが『真昼の衝動』(67)を観て以来、高く評価していたフェイ・ダナウェイのものとなった。冒頭のオールヌード・シーンに始まり、退屈な日常が刺激を超えて血みどろの地獄へと変化していくプロセスを、一見控えめだが、大胆な演技で表現したダナウェイは、これで見事ブレイクスルー。オスカーの常連となり、『ネットワーク』(76)で悲願のアカデミー主演女優賞を手中にする。1960年代後半から70年代後半にかけては、確実に彼女の時代だった。片や、ワーナーとの死闘を制したベイティは、その後、俳優プロデューサー&監督の草分けとして長くハリウッドに君臨する。


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 『俺たちに明日はない』の公開から50年目の節目となる2017年のアカデミー賞授賞式に、作品賞のプレゼンターとして登壇したベイティとダナウェイは、観衆から大きな拍手で迎えられた。その際の、受賞作品が間違ってしまうというあり得ないハプニングのせいで、映画に対するセレブレーションの意味はすっかり薄れてしまったが、遅れ馳せながらここで改めて、その革新性を称えたいと思う。



文 : 清藤秀人(きよとう ひでと)

アパレル業界から映画ライターに転身。映画com、ぴあ、J.COMマガジン、Tokyo Walker、Yahoo!ニュース個人"清藤秀人のシネマジム"等に定期的にレビューを執筆。著書にファッションの知識を生かした「オードリーに学ぶおしゃれ練習帳」(近代映画社刊)等。現在、BS10 スターチャンネルの映画情報番組「映画をもっと。」で解説を担当。 



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『俺たちに明日はない』

ブルーレイ ¥2,381+税/DVD ¥1,429 +税

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