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時の法則に逆らい、映画の法則も覆した『ある日どこかで』が長く愛される理由とは

時の法則に逆らい、映画の法則も覆した『ある日どこかで』が長く愛される理由とは

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脚本に魅了されたクリストファー・リーブ



 タイムマシーンの力を借りず、念ずることで時空を飛ぶ。マスシンの非凡な発想が根幹を支え、そこに美しいディテールが書き加えられた見事な脚本は、製作サイドの予想を超えて、次々と映画界のビッグネームたちの心を射抜いて行く。まずは、クリストファー・リーブだ。


 プロデューサーのスティーブン・ドイッチから脚本を受け取ったリーブのエージェントは、提示されたギャラを聞いて失笑したという。それが、リーブをトップスターに押し上げた『スーパーマン』(78)以降、初めて打診された出演オファーだったからだ。そんな風にエージェントに軽くあしらわれても尚、この作品にはスターが必要不可欠だと信じていたドイッチは、めげずにリーブが宿泊していたホテルに直接出向き、脚本を手渡すという荒技に出る。



(C) 1980 Universal Studios. All Rights Reserved. 


 すると、翌日、リーブから電話がかかり、出演承諾の答えをもらう。彼がいかに脚本を気に入ったかという証拠だが、実は同時期に"バイキング映画(タイトル不明)"への出演を打診され、失望していたという情報もある。東部のエリート階級出身で、ジュリアード音楽院OBでもあるリーブにとって、スーパーヒーローのイメージが定着することは本意ではなかったのだ。結果的に、彼にとって『ある日どこかで』は『スーパーマン』と並ぶ生涯の代表作となった。



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