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真実は隠蔽されている!『トゥルーマン・ショー』と、たくらみに満ちた世界

(C) 1998 2015 by Paramount Pictures.

真実は隠蔽されている!『トゥルーマン・ショー』と、たくらみに満ちた世界


『トゥルーマン・ショー』と地球平面説者



 『トゥルーマン・ショー』は、リアリティ・ショーの世界を描くと同時に、アメリカに広く見られる現象である「陰謀論」を主題とする。筆者がこうしたテーマの連なりを理解できたのは、Netflixのドキュメンタリー『ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-』がきっかけであった。同作は「地球は丸くない、平らだ」と主張する人々を取材しているのだが、地球平面説の提唱者である男性が「地球が平面であるとはどのような状態か」を説明する際に例として挙げていたのが、『トゥルーマン・ショー』に登場するドーム状の建造物であった。両者は似ていると男性は言う。「もし、映画に出てくるあのセットが何千キロという規模だったら、どれだけの人をだませると思う?」。



(C) 1998 2015 by Paramount Pictures.


 地球平面説者によれば、平らな地球は料理を運ぶトレーのような形をしており、上にはドーム状の蓋がしてあるのだという。海をまっすぐに進んでいけば、やがて世界の端(それ以上進むと落ちてしまう場所で、氷の壁がある)につきあたる。ずいぶん豊かなイマジネーションだと感心するほかないが、こうした説明は、そのまま『トゥルーマン・ショー』の舞台設定、物語展開と同一である(なお『トゥルーマン・ショー』劇中74分目あたりに登場するドーム型建造物の縮小模型と、地球平面説者が作成した地球をかたどった模型は、完全に同一と言っていいほど相似している)。


 「地球は平らである」という真実は、政府やNASAによって隠蔽されているのだと彼らは主張する。隠された真実を人びとに知らしめるため、地球平面論者は日々活動しているのだそうだ。いずれにせよ、彼らのたくましい想像力の醸成に『トゥルーマン・ショー』が一役買っていることは間違いないだろう。



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