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ロバート・パティンソンの奇妙な冒険。異才が際立つエッジーな出演作7選
2.『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(14) 監督:デヴィッド・クローネンバーグ 112分
パティンソンとクローネンバーグ監督の再タッグ作も、強烈な内容の作品となった。本作で描かれるのは、ハリウッドセレブの壮絶な“裏の顔”。キャリアが陰りに差し掛かってきた女優ハヴァナ(ジュリアン・ムーア)、その個人秘書に雇われた訳アリの女性アガサ(ミア・ワシコウスカ)、怪しげな心理学者スタッフォード(ジョン・キューザック)、刹那的に生きる問題児の子役ベンジー(エヴァン・バード)といった濃いキャラクターたちがひしめき合い、次々に破滅していく。
パティンソンが演じたのは、駆け出しの俳優でリムジンの運転手ジェローム。セレブたちの狂乱を一歩離れた場所から見る人物であり、ある種『コズモポリス』とは真逆の役どころとなる。この2作を比較するだけでも、パティンソンの演技の振れ幅が如実にわかるだろう。
攻めた内容もあり、制作には相当の時間を要したというが、蓋を開けてみればムーアが第67回カンヌ国際映画祭で女優賞に輝き、作品もパルム・ドールの候補に入った(受賞したのは『雪の轍』)。クオリティとしても傑作といえ、ムーアとワシコウスカの演技対決は圧巻(ふたりのハマりぶりがすさまじい)。ちなみに、パティンソンは両者に振舞わされるおいしいポジションでもある。
なお、『コズモポリス』にも出演したサラ・ガドンが、本作ではハヴァナを苦しめる“母の亡霊”に扮している。全体的に悪夢的な展開が続くが、ラストシーンでは不思議な感動とカタルシスが訪れる。
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