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ロバート・パティンソンの奇妙な冒険。異才が際立つエッジーな出演作7選

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ロバート・パティンソンの奇妙な冒険。異才が際立つエッジーな出演作7選

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4.『グッド・タイム』(17) 監督:ジョシュ・サフディ、ベニー・サフディ 99分


ムーンライト』(16)が第89回アカデミー賞作品賞に輝き、勢いに乗る気鋭のスタジオ・配給会社「A24」が配給を手掛けた犯罪ドラマ。『神様なんかくそくらえ』(14)で注目を集めたサフディ兄弟が、どこまでも落ちていく兄弟をざらついた質感で描き切った。


知的障害の弟を持つコニー(パティンソン)は、最底辺の生活から抜け出そうと銀行強盗をしでかすも、弟が逮捕されてしまい、パニックに。なんとか弟を釈放させようと奔走する。パティンソンがひげ面の小悪党に挑戦し、新境地を開拓。やることなすこと裏目に出てしまい、追い詰められていく兄の焦燥感を全身で表現。焦って髪を染めたり、予想外の事態にうろたえたりと、どろりとした生々しい演技がさく裂している。


第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されたほか、パティンソンの演技も高く評価された1本。音楽を手掛けたワンオートリックス・ポイント・ネヴァー(ダニエル・ロパティン)によるエレクトロニック・ミュージックも強烈。ダイナミックな空撮と、人物の呼吸を映し出すような“寄り”のショットのコントラストが印象的で、サフディ兄弟の映像センスと、パティンソンの鬼気迫る表情が全編にわたってぶつかり合う。




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