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ロバート・パティンソンの奇妙な冒険。異才が際立つエッジーな出演作7選

(c) 2020 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved

ロバート・パティンソンの奇妙な冒険。異才が際立つエッジーな出演作7選

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6.『TENET テネット』(20) 監督:クリストファー・ノーラン 151分


パティンソンが次に組んだ相手は、映画史にその名をとどろかすクリストファー・ノーラン監督。時間の“逆行”をテーマにした壮大なSFアクションになっており、ノーラン監督の『007』愛が前面に押し出された偏愛映画でもある。壮大なスケールのビッグバジェット作品ではあるのだが、中身はかなり奇抜で突き抜けたもののため、「奇妙な冒険」の一つに入れさせていただきたい。


本作でパティンソンは、ジョン・デヴィッド・ワシントン演じる主人公に協力する謎めいた男ニールを好演。頭脳明晰で身体能力にも優れた有能な人物で、小粋な冗談も飛ばす明るいキャラクター。それでいて、ブロンドの髪が特徴的な美男子でもある。『グッド・タイム』とは全く別人であり、またもやファンは驚かされたのではないか。


“逆行アクション”が話題の本作だが、主人公とニールのブロマンスも見どころのひとつ。お互いの素性も過去もほとんど明かされない構成ながら、最後まで観るとひとつのサプライズが隠されている。パティンソンは、本作のエモーションの部分を一手に担っているともいえるだろう。



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なお、本作の全体を通して非常に効いているのは、ノーラン組初参加となる音楽のルートヴィッヒ・ヨーランソンと編集のジェニファー・レイムだ。ヨーランソンは『ブラックパンサー』(18)の音楽でも知られており(ドキュメンタリー映画『ようこそ映画音響の世界へ』(19)では彼の楽曲制作風景が垣間見られる)、今回も鋭利な劇伴で強力にサポート。『ヘレディタリー/継承』(18)や『マリッジ・ストーリー』(19)の編集を担当したレイムは、“逆行”を見事に映像に落とし込んだ。




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