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 「ジェットジャガー」ゴジラと共闘した電子ロボット【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.58】

「ジェットジャガー」ゴジラと共闘した電子ロボット【川原瑞丸のCINEMONOLOGUE Vol.58】

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ジェットジャガーとロボットたちの系譜





 ジェットジャガーにはレッド・アローンという前身というか元型となるキャラクターがいる。これはジェットジャガーとは似ても似つかない翼の生えた鳥のような外観だったが、ジェットジャガーの胴体のデザインや配色にはその面影が残っているのがわかる。ところで、ジェットジャガーとレッド・アローン、なにか見覚えのある字面ではないだろうか。そう、旧TVシリーズ版「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する素晴らしいデザインのロボット兵器、ジェットアローンである。


 そもそもジェットジャガーという名前になるまでにいくつかの名前を経るのだが(当初のレッド・アローンという名前は特急レッドアロー号とかぶるため西武鉄道から苦情が寄せられていたとも言われる)、その過程でジェットアローンというのもあったそうだ。「エヴァ」におけるジェットアローンは、特務機関ネルフの兵器エヴァンゲリオンに対抗するため、日本重化学工業共同体が開発した巨大兵器である。ロボットのデザインとしてとても好きな部類に入るのだが、逆三角のボディにやたら長い(ベルト状の)腕というのは言うまでもなく『天空の城ラピュタ』のロボット兵がルーツだろうと思う。


 『ラピュタ』のロボット兵は、TV第二シリーズの「ルパン三世」に登場した強盗ロボットが元型で、さらにそれはフライシャー・スタジオのアニメ「スーパーマン」に悪役として登場した「謎の現金強奪ロボット」が着想元とも言われている(平たい腕を翼に、首のプロペラを回して飛行する姿はそっくりだ)。


 そしてジェットアローン以降のロボットで似た形として連想するのは、『スター・ウォーズ エピソードII/クローンの攻撃』から登場したスーパー・バトル・ドロイドである。平べったく長い手足に、蛇腹のような腰、ボリュームのあるボディ、肩に半分埋まったような頭部は特にジェットアローンに似ている。『ラピュタ』のロボット兵とジェットアローンの両方から影響を受けているのではないかと勝手に思っている。


 もはやジェットジャガーというよりジェットアローンを中心としたロボット家系図になってしまったが、こうして自分の好きなロボットたちが線で結ばれていくのはうれしいところである。そして、「S.P」版ジェットジャガーもまた、この線上に現れた新しいロボットだ。


 ちなみにジェットアローンの登場エピソードのタイトルは「人の造りしもの」で、これはそのままジェットジャガーにも当てはまる言葉と言える。「使徒」という、言ってみれば怪獣のような敵に対して造られた巨大なロボットである点でも、ジェットアローンはジェットジャガーの再解釈的キャラクターと言えるだろう。





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