影響を受けたアジアの監督たち
Q:逢坂監督が影響を受けた映画や、好きな映画監督を教えてください。
逢坂:振り返ってみると、アジアの監督に影響を受けていることが多いですね。台湾ニューシネマの侯孝賢やエドワード・ヤン、香港のウォン・カーウァイなども好きで、クリストファー・ドイルのカメラワークには憧れました。侯孝賢などは役者の中に素人を出演させたりしていましたが、そういうところにもすごく影響を受けていると思います。
Q:では最後に、日本の観客の皆さんにメッセージをお願いします。
逢坂:とても遠い場所のお話ですが、少年たちの純粋な姿やコロナ禍の状況には、すごく共感できる部分も多いと思います。何か感じるものがあると思いますので、ぜひ観ていただきたいですね。
監督・脚本・編集:逢坂芳郎
北海道・十勝出身。映像作家。四季と自然豊かな故郷で18 歳まで過ごしその後渡米。ニューヨーク市立大学ブルックリン校で映画制作を学び学士号を所得。日本帰国後、東京と北海道を拠点として、映画、ドキュメンタリー、コマーシャル制作をしてきた。近年はとりわけアジアを舞台としたプロジェクトに積極的に参加しながら自身を研鑽してきた。最新作であるコロナ渦のカンボジアを舞台にした短編映画「リトルサーカス」(2021)は、上海国際映画祭金爵賞・短編部門にノミネートされた。 主な作品歴 My little guidebook (2013) 第10 回札幌国際短編映画祭 北海道監督賞 My little guidebook ICE (2015) 第12 回札幌国際短編映画祭 北海道監督賞 リトルサーカス(2021) SKIP シティ国際D シネマ映画祭 国内短編部門 優秀賞、観客賞
取材・文: 香田史生
CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。
『リトルサーカス』
公式サイト:https://www.a-little-circus.com/
※ショートフィルム『リトルサーカス』は、配給・上映・配信先を探しています。本記事を読んで興味を持たれた方は、公式サイトの上映情報よりお問い合わせください。
監督・脚本・編集:逢坂芳郎
プロデューサー:ソテア・イネス、ライアン・バートン・金本、逢坂芳郎
撮影:松尾真哉
音楽:里ロビン
録音:ヒム・ティデス
制作:サムナン・ヘン
スチール:キムセン・スウォン
出演:ノブ・リーヘン、ダラ・ヘン、プレアブ・ポウチ
© 2022 A Little Circus