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『マイスモールランド』川和田恵真監督x嵐莉菜 誰かの辛い状況を作っている無関心【Director’s Interview Vol.203】

『マイスモールランド』川和田恵真監督x嵐莉菜 誰かの辛い状況を作っている無関心【Director’s Interview Vol.203】

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ドキュメンタリーではない理由



Q:本作で描かれる難民問題は、日本で起こっている事にもかかわらず、恥ずかしながら日本人の私たちが知らなかったことを教えてくれます。この問題をドキュメンタリーではなく映画という物語で伝える意義をどう捉えていますか?  


川和田:ドキュメンタリーではなくフィクションで描いたのは、自分事として観てもらえる物語を目指したからです。「外国人」という境界を超えて、家族を思う気持ちや好きな人を思う気持ちなど、フィクションだからこそ出来るところがあると信じて、この映画を作りました。


嵐:シリアスなテーマではあるので身構えてしまうかもしれませんが、青春だったり恋愛だったり、誰もが経験するような過程も描かれています。クルドの料理など民族のことを知るきっかけもあれば、身の回りで起こっている問題を知るきっかけもあります。あまり身構えずに、ぜひ一人でも多くの方々に観ていただけると嬉しいですね。


 『マイスモールランド』©2022「マイスモールランド」製作委員会


Q:この素晴らしい作品でそれぞれデビューを飾りましたが、今後はどのような映画を作っていきたいですか?


嵐:この作品を通して演技の魅力に気付きました。撮影が終わってからも演技をしたい気持ちが続いています。今回は現実的な作品でしたが、次はアニメの実写版のような非現実的で自分が普段経験できない役柄を演じてみたいです。そういう新しい世界を体験できることも演技の魅力ですよね。機会があればぜひ色々な役をやってみたいです。


川和田:日々生きていく中で疑問に思うことや怒りを感じることなど、そこから何かを広げて作品作りを続けていければと思います。日本にはいろんなルーツの方が暮らしていますが、他にもLGBTQの方など、いろんなマイノリティの方も暮らしています。そういった方々が、特別ではなく当たり前に出てくるような映画を作りたいですね。



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監督・脚本:川和田恵真 

1991年10月15日生まれ、千葉県出身。イギリス人の父親と日本人の母親を持つ。早稲田大学在学中に制作した映画『circle』が、東京学生映画祭で準グランプリを受賞。2014年に「分福」に所属し、是枝裕和監督の作品等で監督助手を務める。本作が商業長編映画デビューとなる。2018年の第23回釜山国際映画祭「ASIAN PROJECT MARKET (APM)」で、アルテ国際賞(ARTE International Prize)を受賞。 




 

嵐莉菜

2004年5月3日生まれ、埼玉県出身。「ミスiD2020」でグランプリ& ViVi賞のW受賞。2020年よりViViで専属モデルとして活躍中。日本とドイツにルーツを持つ母親とイラン、イラク、ロシアのミックスで日本国籍を取得している父親がいる。本作が映画初出演にして初主演となる



取材・文: 香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。


撮影:青木一成




『マイスモールランド』

5月6日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

配給:バンダイナムコアーツ

©2022「マイスモールランド」製作委員会

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