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『帰らない日曜日』エヴァ・ユッソン監督 集団的トラウマが作り出した“時代の空気”とは【Director’s Interview Vol.209】

『帰らない日曜日』エヴァ・ユッソン監督 集団的トラウマが作り出した“時代の空気”とは【Director’s Interview Vol.209】

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ヌードが象徴する“インティメイト”



Q:劇中には一糸まとわない官能的なシーンもありますが、決してセクシーなだけではなく非常に美しく描かれていました。


エヴァ:ありがとうございます!女性監督が手掛けたヌードシーンということで、仰るようにセクシーなだけではない官能的なシーンに出来たと思います。ヌードというのはセクシュアリティだけに限定されるものではなく、インティメイト(私的で親しい)という意味も象徴するものなんです。


個人的な経験から思うのは、裸のままで長い時間話せるような相手が自分にとってのインティメイトな人だということ。裸のままで長い時間話し続けるというのは、セクシャルな関係だけだと無理だと思うんです。そういう人とは短い間しか裸でいられない。ずっと裸でいられる関係というのは、とても力強くて美しいものなのだと、それを表現したかったのです。



『帰らない日曜日』© CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE AND NUMBER 9 FILMS SUNDAY LIMITED 2021


Q:物語は一見ラブストーリーのように見えますが、それだけに止まらず、近代における女性の歴史や戦争の悲惨さも示唆します。


エヴァ:その印象を持っていただけたのは脚本のおかげですね。そしてもちろん原作のおかげです。なぜこの物語を書いたのか、原作者のグレアム・スウィフトに聞いてみたのですが、彼は控えめな方なので詳しくは語っていただけず、ただ「個人的な体験」とだけ言ってくれました。この物語の中では、歴史と個人的なストーリーが絡み合っている。それが普遍的に全世界の人々に共感される点だと思います。





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