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『ビースト』シャールト・コプリー 7分もの長回しで撮ったライオンとのシーン、その秘話は?【Actor’s Interview Vol.23】

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『ビースト』シャールト・コプリー 7分もの長回しで撮ったライオンとのシーン、その秘話は?【Actor’s Interview Vol.23】

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ブロムカンプとのプロジェクトは続く



Q:イドリス・エルバとの共演の感想は? やはりライオンと戦う男にぴったりでしたか?


コプリー:もしライオンと戦う俳優を選ぶなら、イドリスは最高のチョイスだろう。圧倒的な強さだけでなく、共感をおぼえる優しさや脆さも兼ね備えている。イドリスが演じたネイトと、僕が演じたマーティンの両方に、強さや優しさ、脆さが備わっており、僕ら自身もその要素を持っていた。だから(共演の)相性が良かったんだと思う。


Q:これまで『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(10)、『ハードコア』(15)などでアクションもこなしてきたあなたですが、改めて『ビースト』の撮影全体を振り返って、肉体的にはハードでしたか?


コプリー:アクションに限らず、どんなテクニックも練習すればうまくなっていく。たしかにこれまでゴミの山や、暑すぎる場所などクレイジーな環境での撮影も経験した。でも今回はアフリカにいながら、普段だったら高額を支払うはずの豪華なロッジに宿泊し、仕事がオフならサファリへ行ったり、キャンプファイヤーを囲んで夕食をとったりと快適な時間も過ごすことができたかな。



『ビースト』© 2022 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.


Q:『マレフィセント』(14)で話を聞いた時は、南アフリカとロサンゼルスを行き来する生活だと言っていましたが、現在も同じですか?


コプリー:今でも変わらないよ。ロサンゼルスの方がメインの生活になったかもしれない。僕にとっての家は“今いる場所”という感覚だね(笑)。


Q:『ビースト』に絡めて、あなたの好きなモンスターパニック映画は何ですか?


コプリー:怖い映画は好きじゃないから、あまり観ないんだけど、ちょっと枠を広げていいなら『エイリアン』(79)かな。クリーチャーのデザインが不気味だったし、撮影方法やサスペンスとしての盛り上げ方、ボディ・ホラー(人間の肉体を破壊するホラー)の側面……と、何もかもが恐ろしい。『エイリアン2』(86)も好きだね。自然界のビースト(獣)と人間の戦いというジャンルの元祖なら『ジョーズ』(75)も挙げなくてはいけない。


Q:では最後に、『第9地区』なども一緒に作った盟友のニール・ブロムカンプ監督との今後のプロジェクトを教えてください。


コプリー:『第10地区』(『第9地区』の続編)のプロジェクトは継続している。ニールは1年くらい前に本格的に取り掛かろうとしていた。でも作品の中のあるテーマや、それに関する登場人物のアプローチが、社会状況を考えて、今やるのにふさわしくないと判断した。それで彼は先に『Gran Turismo』(人気ゲームの映画化)に着手した。うまくいけば1年半か2年後に『第10地区』を撮影できるかもしれない。まだどうなるかわからないけどね。



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出演:シャールト・コプリー



取材・文:斉藤博昭

1997年にフリーとなり、映画誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。




『ビースト』

9月9日(金)全国公開

配給:東宝東和

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