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『“それ”がいる森』中田秀夫監督 Jホラーのくびきを乗り越えるため「動の演出」で新作に挑む【Director’s Interview Vol.244】

『“それ”がいる森』中田秀夫監督 Jホラーのくびきを乗り越えるため「動の演出」で新作に挑む【Director’s Interview Vol.244】

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中田秀夫監督はJホラーの生みの親の一人であり、今も最前線でホラーを撮り続けている。新作『“それ”がいる森』も紛れもないホラーだが、中田監督のフィルモグラフィのなかでもかなりの異色作となることは間違いない。それは監督が過去の成功パターンに安住せず、時代を読み解き、困難な題材と新たな演出に挑戦した成果でもある。「それ」に関してはネタバレ厳禁のため、詳しくは作品を観て確認してもらうしかないが、一驚することは保証しよう。自らも「挑戦だった」と語る中田監督に、製作の裏側を聞いた。


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企画を聞いて「えー!ほんと?」



Q:『“それ”がいる森』は中田監督の作品の中でもかなり異色な作品だと感じました。本作の成り立ちはどういうものだったのでしょうか。


中田:前作の『事故物件 恐い間取り』(20)がヒットしたことで、プロデューサーの秋田周平さんから次の作品をオファーされました。『事故物件』パート2かな、と思っていたんですが、秋田さんから企画内容を聞いて「えー!ほんと?」みたいなリアクションでした。“それ”の表現に関しては時間とお金もかかるだろうけど、本気でやり切るんだよね?」と思わず確認しました。


事故物件 恐い間取り』の後でヒットを期待されるプレッシャーもありながら、前作とは違うことで勝負するんだ、と感心しましたね。



『“それ”がいる森』©2022「“それ”がいる森」製作委員会 


題材には正直戸惑いましたが、テレビ番組や新聞に「それ」に関する記事が真面目に載っていたりしたので、やってみようと。ただ今の時代にドキュメンタリータッチでやるのは違うだろうと。そこからストーリー作りをしていく中で「それ」が森にいる目的は何かとか、どう人間と関わるのかとか、そういうことは僕もアイデアを出していきました。


関係が壊れた家族がいて、息子(上原剣心)がお母さん(江口のりこ)の家から父親(相葉雅紀)のもとに家出してやってくる。相葉君と上原君の親子は友達が行方不明になったことをきっかけに意見の相違が生まれる。さらに小学校の先生(松本穂香)が子供たちを守る。そういう大きな物語の構造作りは、僕も参加しました。オリジナルストーリーは最近の日本映画ではなかなかやれないから、その作業は楽しかったですね。





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