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『BLUE GIANT』原作:石塚真一 “音が聞こえてくる漫画”その熱はいかにしてアニメに移植されたのか【Director’s Interview Vol.283】

『BLUE GIANT』原作:石塚真一 “音が聞こえてくる漫画”その熱はいかにしてアニメに移植されたのか【Director’s Interview Vol.283】

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演奏シーンへのこだわり



Q:アニメ化に際して石塚先生から何か条件は出されたのでしょうか?


石塚:原作でストーリーを担当しているNUMBER8さんに映画の脚本を書いてもらいたい、というのが僕からの唯一の条件でした。どんなストーリーになるのか、原作のどこを切り取るのかという判断にも、僕はタッチしていません。


Q:映画のストーリー構成に、石塚先生は関わらなかったんですね。


石塚:もう全く携わっていなくて(笑)、NUMBER8さんが1人ファミレスで毎晩脚本を書いていたそうです。僕はのんきに「じゃあ任せたよ、頼むね。」というぐらいの感じで(笑)。


Q:できあがった脚本に注文は?


石塚:多少はありましたが、大筋で何かが違うということはありませんでした。NUMBER8さんとは「BLUE GIANT」の連載をずっと一緒にやってきたので、ストーリーの方向性は彼の方が構築できているんです。



『BLUE GIANT』©2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 ©2013 石塚真一/小学館


Q:原作での演奏シーンの表現は本当に素晴らしいと思います。それをアニメに置き換えることに不安は感じませんでしたか?


石塚:立川監督がどんな映像にするのか楽しみでした。まず最初は絵コンテの段階の演奏シーンを見せてもらいました。絵コンテが動画のように並べてある映像で、まだ動きがついたものではなかったのですが、それを見て「こんなやり方をするんだ、すごいな」と。斬新だし、立川監督の愛情を感じる表現と演出が施されていました。漫画では描けない表現がいっぱいあるので、完成を楽しみにしています。


Q:石塚先生から立川監督に、演奏シーンに関するサジェスチョンはあったんですか?


石塚:すごく激しく吹くサックスプレーヤーの方がいるので、ジャズクラブでその方の演奏を一緒に見ながら、「主人公の大はこんな感じな気がします」という話をしました。共有したのはそれぐらいです。あとは本当に監督任せでした。





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